長野市出身の芸術家池田満寿夫さん(1934〜97年)の作品を展示、所蔵する「池田満寿夫美術館」(長野市松代町松代)が7月31日で休館することが22日、分かった。管理、運営する栗菓子製造販売の竹風堂(上高井郡小布施町)は、入館者減少と設備更新に伴う費用負担などを理由に挙げている。保有し続けるとする所蔵作品や、施設の活用を今後検討するとしている。 美術館は1997年4月に開館。版画や油絵、水彩画など池田さんの作品約2千点を所蔵する。松代城跡に近く地域の歴史的景観に配慮した外観で、敷地約3200平方メートルに鉄骨鉄筋コンクリート2階建ての美術館(延べ約1400平方メートル)と、竹風堂松代店を併設する。 常設展に加え、国際的に活躍した池田さんの作品を多様な切り口で紹介する企画展を約40回開くなど、池田さんの功績に光を当ててきた。 館主を務める竹風堂の竹村猛志・取締役相談役によると、入館者数が