九州の南端にある鹿児島県指宿(いぶすき)市。その二つの市立図書館を指定管理者として運営するNPO法人本と人とをつなぐ「そらまめの会」が7月14日、クラウドファンディングで1000万円を達成した。図書館活動のクラウドファンディングとしては、東京・渋谷にある「森の図書室」が2014年に達成した953万円を抜いて、国内最高額を更新した。 「そらまめの会」は、地元の有名企業でもなければ、全国で指定管理を請け負う大手企業でもない。図書館でボランティア活動をしていた元保育士の女性が中心となって、地元の女性たちがゼロから立ち上げたNPOだ。右も左もわからないまま、手探りで奔走。地域の人たちに愛される図書館を、10年かけて作り上げてきた。 今回のクラウドファンディングでは、移動図書館車である「ブックカフェ」をつくるために寄付を募った。指宿市では、指定管理者導入前の2005年、予算削減のため移動図書館車を廃
原則公開の共有財産に 学校法人・加計(かけ)学園の獣医学部新設などを巡り、安倍晋三政権の公文書の扱いが問われている。保存や公開の対象を政府の都合で狭めているのではないか。内閣府の公文書管理委員会委員=1=で、1次史料を用いた日本外交の研究でも知られる井上寿一・学習院大学長に聞いた。【聞き手・岸俊光、写真・根岸基弘】 --南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報や学校法人・森友学園への国有地売却問題を巡る値下げ交渉の記録、そして加計学園と、公文書の問題が続く中、7日に公文書管理委員会が開かれました。
東京大史料編纂所が本格調査に乗り出す 19世紀に独立国だったハワイ(現・米国ハワイ州)と日本との外交関係を記録した文書が同州立文書館(ホノルル)に大量に保管されていることが分かり、東京大史料編纂(へんさん)所が本格調査に乗り出した。米国による併合から逃れて独立を保つために日本を利用しようとするハワイと、米国をけん制する新興の近代国家日本の姿が浮かび上がる。さらに、詳細が分からなかった移民の実態など、3国の太平洋を挟む裏面史に迫る一級史料の数々だ。 同編纂所の保谷(ほうや)徹教授(幕末維新史)らのチームが昨年、同館でハワイ王国時代の1861年から、共和国を経て米国に併合される98年までの日本との条約や移民契約、ハワイ外務省と駐日外交官との間の訓令や報告など計約7000点を撮影した。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く