JR高輪ゲートウェイ駅周辺の再開発工事現場から見つかった高輪築堤跡=東京都港区で、本社ヘリ「おおづる」から 日本考古学協会(辻秀人会長)は28日、JR高輪ゲートウェイ駅(東京都港区)西側の再開発用地で出土した鉄道遺構「高輪築堤」で進められている解体を伴う調査に対し、直ちに中止し、遺構の現地保存範囲を広げるよう求める声明を公表した。 声明では、進行中の調査を「(遺構の)破壊」という強い表現で非難。出土した約800メートルのうち、JR東日本が現地保存を決めた120メートルだけが国史跡に指定された点に「指定範囲はほんの一部。JR東の方針の追認にすぎない」と国の姿勢に疑問を投げかけた。