橿原市で、宮内庁が神武天皇陵として管理している土地の一角で発掘調査が行われ、9日、現場の状況が公開されました。 橿原市の畝傍山の北東に「四条ミサンザイ古墳」とも呼ばれる高さ2メートルほどの盛り土があり、宮内庁は、この一帯を日本書紀などで初代の天皇とされる神武天皇の墓として管理しています。 敷地内には宮内庁の事務所があり、この事務所の建て替えが行われることから、宮内庁は、11月から周辺のおよそ70平方メートルを発掘しています。 9日は、現場の状況が研究者や報道陣に公開され、担当者によりますと、地表から最も深いところで2メートル余り掘り下げたところ、江戸時代の水田の跡などが確認されたということです。 また、土の中からは、明治時代以降の皿やお椀の破片のほか、古墳から出土する祭りに使われたとみられる小型の壺の破片などが見つかりました。 これらは、昭和10年代に天皇陵の一帯を整備した際、周辺から持ち