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ブックマーク / realsound.jp (224)

  • 『おかえりモネ』は近年の朝ドラでは異色作? 主人公・百音のキャラクター造形を考える

    実在の人物をモデルにすることが多い近年のNHK「連続テレビ小説」では、否応なしに“過去”の物語から現代につながる何かを模索せざるを得ない、一方向のベクトルが存在している。逆にモデルとなる人物を持たない作品では“現代”を描ける一方で、『あまちゃん』以降に明確に“現代劇”に徹した作品はほとんどなく、たとえば『まれ』や『半分、青い。』こそ終盤で物語が現代に追いついたとはいえ、それはやはり主人公の少女期からの年代記という「朝ドラ」の基的スタイルに忠実に則った上での結果論に過ぎないわけで。 それを踏まえると現在放送中の『おかえりモネ』は近年の朝ドラの持つ流れからは少し異なるスタイルを持っていると思える作品だ。主人公が高校を卒業した2014年から数年間の物語という、いわばいくつもの人生の選択が待ち受ける「青年期」だけにフォーカスし、2011年の東日大震災という大きなターニングポイントとなる過去への

    『おかえりモネ』は近年の朝ドラでは異色作? 主人公・百音のキャラクター造形を考える
    around89n
    around89n 2021/09/22
    ...今週で東京編が終わり、来週からは気仙沼編へ。ここまでの振り返りと朝ドラの考察。単なる個人の成長物語でない点が、素晴らしい作品だと思う。/まずはモネと先生がどうなるのか、明日・明後日が楽しみ!
  • 恒松祐里、『おかえりモネ』東京編で際立つ存在感 誰よりも大人な“すーちゃん”の格好良さ

    『おかえりモネ』(NHK総合)のヒロイン百音(清原果耶)の一番の幼なじみで保育園の頃からいつも一緒、お互い上京しても同じシェアハウスに住む、“すーちゃん”こと野村明日美(恒松祐里)。憧れのアパレル関係の仕事に就き、キラキラとおしゃれな東京生活を楽しんでいるだけではなく、じつは洞察力があって、さりげない気遣いができる賢さも兼ね備えている。なかなか進展しない百音と菅波(坂口健太郎)の恋を後押しするなど、東京でのすーちゃんの活躍がまぶしい。 第16週の「若き者たち」では、「#俺たちの菅波」の盛り上がりに続き、新たに「#俺たちのすーちゃん」のハッシュタグがトレンド入りを果たすなど、SNSでも改めてその魅力が注目されている。カラッと場を和ませる笑顔を見せたかと思えば、シリアスな場面で見せる憂いのある大人の表情への切り替えも見事で、恒松祐里の存在感が光る展開となった。 第76話では、船に戻ったはずの亮

    恒松祐里、『おかえりモネ』東京編で際立つ存在感 誰よりも大人な“すーちゃん”の格好良さ
    around89n
    around89n 2021/09/05
    ...物語を進め、要所要所をしめるすーちゃん、すごい。恒松さんいい役を手にしたね!/このあとすーちゃんにもいい人がでてきますように!
  • 仲野太賀、ドラマを通して考える“新しい家族”の形 「助け合える社会になれば」

    重岡大毅(ジャニーズWEST)主演の金曜ドラマ『#家族募集します』(TBS系)は、SNSをきっかけに集ったシングルファーザー/マザーが、ひとつ屋根の下で協力しながら子育てをしていく令和らしい新たなホームドラマだ。 喜びも悲しみも悩みも痛みもみんなでシェアをしていこうと奮闘する姿に、毎回笑ったり泣いたり。新しい時代の家族観を提示するストーリーへの共感に加えて、才能あふれるキャスト陣の熱い演技にも注目が集まっている。 なかでも、主人公・赤城俊平(重岡大毅)の幼なじみで「#家族募集します」の発起人とも言える小山内蒼介を演じる仲野太賀は、ドラマ『この恋あたためますか』(TBS系)や映画『すばらしき世界』など話題作への出演が続き『2021年 上半期ブレイク俳優ランキング』(ORICON NEWS調べ)で、1位に輝いたことでも話題に。 そんな勢いに乗る仲野に、『#家族募集します』に参加して感じているこ

    仲野太賀、ドラマを通して考える“新しい家族”の形 「助け合える社会になれば」
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    around89n 2021/09/03
    ...『#家族募集します』の仲野太賀さんへのインタビュー。気持ちのいいホームドラマ。第5話の「にじや」フェスとみんなで写真を見るシーン。すごく良かった。大人のキャストがみんないいですね。このあとも楽しみ。
  • 『おかえりモネ』亮が誰かを怖がらずに好きになれることを願って 百音の揺るがない“正しさ”

    ドラマチックな展開が次々に繰り広げられている『おかえりモネ』(NHK総合)。前回に続き第79話では、当の気持ちをぶつけるようなコミュニケーションが描かれる。 みんな泣いた後は、お腹を満たしたくなるものだ。そこで築地に向かい、お腹いっぱいになってきた一行の中でふと、亮(永瀬廉)の不在に気づく百音(清原果耶)。コインランドリーに一人いる彼を見つける。その時、彼は父の新次(浅野忠信)に留守電を残していた。「船に乗らなくて悪かった。けど親父もいい加減にしろ」。息子の言葉を携帯越しに受け取った新次。「これにハンコを押したら亮を楽にしてあげられるのかな、美波(坂井真紀)にも喜ばれるよな」と、死亡届を見つめていた。 お互いに直接の会話は避けたい親子。亮の方は百音に声をかけられ、少し2人だけの時間を共有する。言葉を交わさず、しばらく見つめ合うと何かを避けるかのように百音は「行こう」と出ていこうとする。し

    『おかえりモネ』亮が誰かを怖がらずに好きになれることを願って 百音の揺るがない“正しさ”
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    around89n 2021/09/03
    ...「おかえりモネ」がすごくいい。特に先週から今週。人の見せ方、関係性の描き方、シーンとセリフ(特に視聴者側に委ねられる部分)の選択、そしてキャストの演技。永瀬廉さん、すごく良い。りょうちんの幸せを願う!
  • 『重版出来!』『逃げ恥』『MIU404』……ドラマ評論家7名が考察した書籍『脚本家・野木亜紀子の時代』刊行へ

    家・野木亜紀子が手掛けた大ヒットTVドラマ7作品を、気鋭のドラマ評論家7名が考察する評論集『脚家・野木亜紀子の時代』が、7月20日(予定)に「リアルサウンド映画部」運営元・blueprintより刊行される。 『脚家・野木亜紀子の時代』(blueprint) 同著は、弊社サイト「リアルサウンド映画部」にてドラマ評論を執筆する小田慶子、佐藤結衣、田幸和歌子、成馬零一、西森路代、藤原奈緒、横川良明の7名による書き下ろしの共著。 野木が注目されるきっかけとなった『重版出来!』(TBS系)から、社会現象を巻き起こした『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)、そして脚家として不動の地位を築いた『MIU404』(TBS系)まで、代表作7タイトルを中心に取り上げながら、現代社会を鋭く照射する野木ドラマの深い魅力に迫る内容となる。 なお、blueprint book storeでは、7月いっぱい限定

    『重版出来!』『逃げ恥』『MIU404』……ドラマ評論家7名が考察した書籍『脚本家・野木亜紀子の時代』刊行へ
  • 古川琴音初主演映画『春』10月1日公開へ 「怖いもの知らずの状態でお芝居していた」

    作は、3年間祖父と二人暮らしをし、美術大学を卒業、現在CMなどのディレクターとして活躍する大森歩監督自身の経験を元に、祖父を介護する美大生の心情を描いた物語。京都国際映画祭2018など9つの映画祭でグランプリを受賞し、文化庁メディア芸術祭2019新人賞、主演の古川はTAMA NEW WAVEベスト女優賞を受賞した。 古川が主人公・アミ役で映画初主演を飾り、20年間劇団東京ヴォードヴィルショーの中心メンバーとして活躍し、舞台を中心に活動をしている花王おさむが祖父役を演じた。さらに、『海辺の映画館-キネマの玉手箱』で被曝ピアノを演奏した加藤才紀子がアミのアニメオタクの同級生・橋を演じる。 あわせて公開されたポスタービジュアルでは、祖父の大きな背中と、それを見つめるアミの姿が切り取られている。そして、ポスター右には「子供になったジィちゃん。大人になる私。2人の思春期」という言葉が綴られている

    古川琴音初主演映画『春』10月1日公開へ 「怖いもの知らずの状態でお芝居していた」
  • 芳根京子「演じることは生きること」 『Arc アーク』での経験で乗り越えた“悩みの時期”

    映画『Arc アーク』が6月25日より公開中だ。『愚行録』『蜜蜂と遠雷』の石川慶監督最新作となる作は、SF作家ケン・リュウの短篇小説『円弧(アーク)』(ハヤカワ文庫刊)を映画化したもの。人類で初めて永遠の命を得た女性・リナの人生を描く。 遺体を美しい姿のまま永久に保存する技術“プラスティネーション”に携わる主人公・リナを演じたのは芳根京子。ストップエイジング技術により、30歳の若々しい身体のままに永遠の命を得たリナの17歳から100歳以上までを演じ抜いた芳根に、『Arc アーク』での石川監督との共同作業、俳優という職業観から未来予想図まで話を聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】 「これがお芝居なんだ」 ーー石川慶監督からの出演オファーを一度は断ったそうですね。 芳根京子(以下、芳根):「やるからには全力でやる」というのは演技をする上でずっと念頭に置いてい

    芳根京子「演じることは生きること」 『Arc アーク』での経験で乗り越えた“悩みの時期”
    around89n
    around89n 2021/07/02
    ...『Arcアーク』を見てきた記念ブクマ。私は楽しめましたよ!/昨年後半からの芳根京子さんの活躍はすごいと思っています。次作を楽しみに待っています!
  • 『夏への扉』と『Arc』、いずれも大苦戦 日本の実写SF作品は求められていないのか?

    先週末の動員ランキングは、『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』(松竹)が土日2日間で動員12万9000人、興収1億8300万円をあげて2週連続で1位となった。6月28日までの10日間の累計動員は50万9000人、累計興収6億9934万1570円。 初週は初登場4位と奮わなかったが、地味に健闘を見せているのが先週に続いてトップ3にランクインしている『キャラクター』だ。こちらは6月28日までの17日間の累計動員が65万6758人、累計興収が9億1682万7130円。主演作として前作にあたる『花束みたいな恋をした』の大ヒット(累計興収38億円突破)は言うまでもなく、パンデミック期に入ってからの主演作としては、公開延期を経て昨年8月に公開された『糸』(最終興収22.4億円)も隠れた大ヒット。今回の『キャラクター』も10億円超えは確実で、「映画館に客を呼べる役者」としての菅田将暉神話は健在だ。 さて、先

    『夏への扉』と『Arc』、いずれも大苦戦 日本の実写SF作品は求められていないのか?
    around89n
    around89n 2021/07/02
    『Arc アーク』公開日に見た。私には良かったよ。前半は怖かったし、後半はじんときた。芳根さんはステキだし、風吹ジュンさんと小林薫さんがほんとに素晴らしかった。でもこれ、SFかなぁ?/『夏への扉』ごめん...。
  • 『菅田将暉ANN』と『マクベスの23時』にも潜んでいた 『コントが始まる』の伏線回収

    4月より日テレビ系で放送中のドラマ『コントが始まる』が、6月19日放送の第10話で最終回を迎える。菅田将暉、仲野太賀、神木隆之介、有村架純、古川琴音ら豪華キャストの共演はもちろん、人気脚家・金子茂樹によるオリジナルドラマということもあり、放送前から大きな注目が集まっていた作。いざ放送が始まると、その伏線回収の多い物語や脂が乗ったキャストの見応えのある芝居も相まって、SNSを中心に大きな話題を呼んだ。 そんな作だが、実は高岩春斗役の菅田は、自身がパーソナリティを務めるラジオ番組『菅田将暉のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で、以前から張っていた、学生時代からの伏線を回収している。今回は、そんな『コントが始まる』にまつわる伏線を目いっぱい回収できる番組、『菅田将暉のオールナイトニッポン』、そしてHuluスペシャルコンテンツ『マクベスの23時 〜皆様の質問に当に答えます〜』の繋がり

    『菅田将暉ANN』と『マクベスの23時』にも潜んでいた 『コントが始まる』の伏線回収
    around89n
    around89n 2021/06/19
    ...『コントが始まる』楽しい。若者の群像劇、面白いです。でもこの記事には違和感。あくまでストーリーがあるべきで、伏線回収の技術が見たいわけじゃないのだよねぇ。”伏線回収すごい”って風潮は違和感を感じるよ
  • 伊藤沙莉が語る、自分を肯定することの大切さ 「肯定すると、いろんなことが広がります」

    ――書のタイトルがTwitterの自己紹介文とまったく同じ、というのが面白いなと思いました。 伊藤沙莉(以下、伊藤):これは、すぐに決まりました。もともとタイトルについては全然考えていなかったんですけど、編集者さんから「どうですか?」と提案していただいて。このタイトルが書かれたイメージ見を見たときに、たしかに“伊藤沙莉の”として、一番簡潔でわかりやすいなと思ったんです。実際、名前も「さり」って呼ばれること多いので、いろんな面でちょうどいいと思って、しっくりきました。 ――エッセイを書くことになったときのお気持ちは? 伊藤:当に突然、「を書いてみませんか」というお話をいただいて、とにかく驚きました。しかも、「私がを書いたら面白そう」と思ってくださったから、声をかけていただけたわけで。シンプルに嬉しいのと、私に書けるかな、みたいな葛藤でしたね。いや、葛藤まではいかないかな。 ――ち

    伊藤沙莉が語る、自分を肯定することの大切さ 「肯定すると、いろんなことが広がります」
    around89n
    around89n 2021/06/11
    いまやっている『いいね光源氏くん し~ずん2』すごくいいです! 必見!/伊藤沙莉(さいり)さんの演技、良いですよね。その場、その場に応じた味がある演技が好きです。今後も楽しみです!
  • 『コントが始まる』『街の上で』など話題作で存在感 古川琴音は一瞬で空気を変える女優だ

    「若手で勢いのある女優は誰?」と聞かれたら、間髪入れずに「古川琴音」と答える。NHK朝ドラ『エール』では主人公夫婦の一人娘・古山華を演じ、『この恋あたためますか』(TBS系)ではヒロインとルームシェアをする中国人の友達役を、『泣く子はいねぇが』や『街の上で』といった映画でも印象的な役柄を好演している彼女。2020年から2021年にかけて急激に存在感を露わにしている古川琴音は今、じわじわとドラマ・映画業界を席巻しつつある。 『コントが始まる』(日テレビ系)で、有村架純演じる中浜里穂子の妹・つむぎ役を演じているのが古川琴音だ。主要キャストである菅田将暉、仲野太賀、神木隆之介と有村架純は、全員1993年生まれという接点をもつ。言わずと知れた人気俳優がずらりと並ぶなか、古川琴音は少し離れた1996年生まれ。役柄的にもひとりだけ年下だ。この4人の先輩俳優たちに混じって、「なぜ古川琴音がキャスティン

    『コントが始まる』『街の上で』など話題作で存在感 古川琴音は一瞬で空気を変える女優だ
    around89n
    around89n 2021/06/05
    ...古川琴音さんのことを愛情を持って書かれた記事。これまで注目された多くの作品での彼女の様子が簡潔にでも丁寧に書かれている良記事。彼女のファンとして感謝!/菅田将暉『虹』のMVへの言及がとても良いですね!
  • 『おかえりモネ』震災をめぐる百音の後悔 心に負った傷と変わらず昇る朝日

    幼い頃から耕治(内野聖陽)の影響で音楽に親しみ、中学では妹の未知(蒔田彩珠)や亮(永瀬廉)たちかけがえのない友人と吹奏楽部に所属し、音楽を通して絆を深めていた百音(清原果耶)。“あの日”も受験は不合格だったが、ジャズクラブでのプロの演奏に興奮を覚え、島に帰ってみんなとまた音楽を奏でるはずだった。たしかに、あの日、あの瞬間まで、みんなと同じ時を共有しているはずだった。 『おかえりモネ』(NHK総合)第3週では、百音の人生に大きな影響を与えた震災と、心に受けた傷と向き合いながら生きる人々の姿が描かれた。 2011年3月11日、百音は耕治と共に仙台から島に帰ろうとしていた。しかし、その頃にはすでに島へ渡れる船などなく、ふたりは山の上から家が倒壊し、震災後の火災で至るところから火の手が上がる島の姿をただ呆然と眺めるしかなかった。島に帰れたのは数日後。百音は島の人たちが避難している学校の体育館に向か

    『おかえりモネ』震災をめぐる百音の後悔 心に負った傷と変わらず昇る朝日
    around89n
    around89n 2021/06/04
    ...第1,2週の百音が前へ向いて動く流れから、島に戻ってこれまでを振り返った第3週。震災の場面を含め、人のようすや関係性が印象的に描かれた週だった。第4週も島での話が続く様子。面白くなってきました!たのしみ!
  • 『ファーストラヴ』『未来のミライ』『屍人荘の殺人』など、Amazon Prime Videoで6月配信

    『ファーストラヴ』『未来のミライ』『屍人荘の殺人』など、Amazon Prime Videoで6月配信 Amazon Prime Videoで6月から配信される新着コンテンツが発表された。 映画テレビ番組が見放題のAmazon Prime VideoのSVODサービス。邦画では、北川景子主演『ファーストラヴ』や、神木隆之介、浜辺美波、中村倫也共演の『屍人荘の殺人』が独占配信される。 洋画では、ジェイソン・ステイサム主演『MEG ザ・モンスター』や、第91回アカデミー賞で作品賞を含む合計3部門を受賞した『グリーンブック』などを配信。 アニメ映画では、細田守監督『未来のミライ』を配信。国内ドラマでは、8月に公開される新作映画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ ファイナル』に先立ち、新たに制作されたミニエピソード『かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~ ミニ』が独占配信され

    『ファーストラヴ』『未来のミライ』『屍人荘の殺人』など、Amazon Prime Videoで6月配信
    around89n
    around89n 2021/05/26
    ...6月11日からAmazon Primeで「ファースト・ラブ」が見られる!芳根京子さんの怪演をもう一度みたい!忘備録としてブクマ。
  • 『おちょやん』が伝えた“今ある人生”の尊さ ブレることなく貫かれた“普通”の理念

    「もしあのまま私ら一緒にいてたら、どないな人生があったんやろか」 「そないなこと、考えてもしゃあないがな」 「そうですな。今ある人生、それがすべてですなあ」 とうとうこのドラマは、こんな境地にまでたどり着いた。『おちょやん』(NHK総合)の最終週「今日もええ天気や」では、千代(杉咲花)が道頓堀に凱旋、舞台女優として復帰する姿が描かれた。『お家はんと直どん』の台に自ら加えたこの台詞は、千代が苦しみ抜いて、立ち上がった先に見つけた答えだ。 失ったものを嘆いても、時は戻らない。誰かを恨んで生きても、幸せにはなれない。辛いことも悲しいことも全部ひっくるめて、あの時があったから今がある。そして今ここにある人生こそが私のすべて。これが、千代の出した結論だった。 21週・22週では、継母・栗子(宮澤エマ)との再会で千代の人間としての再生、ラジオドラマ『お父さんはお人好し』の成功で女優としての再生が描か

    『おちょやん』が伝えた“今ある人生”の尊さ ブレることなく貫かれた“普通”の理念
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    around89n 2021/05/18
    ...「今ある人生、それがすべてですなあ」もうこの言葉に尽きる...本当に良いドラマでした。人生いろんなことがあるけど、それも含めて今の自分があるんですよね。みんな「泣き笑いのエピソード」ですね。感謝です。
  • 『おちょやん』杉咲花の“千秋楽”に拍手! “どん底”を描いた先にあった人生の希望

    昨日の雨から一転して、全国的に快晴となった5月14日。約半年にわたり放送してきた『おちょやん』(NHK総合)が千秋楽を迎えた。幕引きの柝の音に合わせ、万雷の拍手が全国に轟いたことだろう。 『おちょやん』がどんな朝ドラであったかと聞かれれば、大半の人が「しんどかった……けど、笑えて楽しかった」と答えるはずだ。近年の朝ドラにはなかったどん底を描いた『おちょやん』は、その千代(杉咲花)の壮絶な人生に、喜劇とは何たるかを投影していた。第111話で、一平(成田凌)はインタビューの中で「目ぇ覆いたなるようなことの先にこそ当の喜劇がある」「私は喜劇なんかなくなる世界を作るために喜劇をやってるのかも分かりませんな」と答えているが、大事な人の死の先に、戦争の先に、裏切りの先に、いつも『おちょやん』には笑いがあったのだ。 最終回では、千代が特別公演として鶴亀新喜劇に出演する。演目は、彼女が新喜劇で最後に演じ

    『おちょやん』杉咲花の“千秋楽”に拍手! “どん底”を描いた先にあった人生の希望
    around89n
    around89n 2021/05/14
    記念ブクマ/出演:杉咲花、成田凌、篠原涼子、トータス松本、井川遥、中村鴈治郎、名倉潤、板尾創路、 星田英利、いしのようこ、宮田圭子、西川忠志、東野絢香、若葉竜也、西村和彦、ほか...みなさんに感謝!
  • 『おちょやん』の“喜劇”に救われた半年間 秦基博「泣き笑いのエピソード」が改めて沁みる

    NHK連続テレビ小説『おちょやん』がついに最終回を迎える。大阪・南河内の貧しい家庭に生まれ、口減らしのためにわずか9歳で奉公に出された竹井千代(杉咲花)が“大阪のお母さん”と親しまれる大女優に成長するまでの生涯を描いた作。 働きもせず酒と博打にのめり込み、借金を重ねる父・テルヲ(トータス松)に振り回され、境遇が似ている良き理解者の一平(成田凌)と結婚してようやく幸せになれると思ったら不倫という形で裏切られ、ふたたび居場所を失った千代。その人生はあまりにも波乱万丈で、時には観ているのが辛くなる時もあった。それでも、観続けた先に『おちょやん』がプレゼントしてくれたのは、笑って、泣けて、人情あふれる喜劇。秦基博が歌う主題歌「泣き笑いのエピソード」の歌詞にもあるように、“かさぶた”へと変わった古傷を私たちに惜しみなく見せてくれたのだ。 最後はまだ消えていない千代のかさぶた、一平との再会と鶴亀新

    『おちょやん』の“喜劇”に救われた半年間 秦基博「泣き笑いのエピソード」が改めて沁みる
    around89n
    around89n 2021/05/13
    ...このタイミングでこのドラマが放送されたことが良かったのかもしれない。話の中での、千代の言葉も、一平の言葉も、皆さんの言葉が心にしみてきます。半年かけたドラマにしかできないものを見れたことに感謝です。
  • 「今ある人生、それがすべてですな」 『おちょやん』千代を待っていたみんなの“おかえり”

    連続テレビ小説『おちょやん』(NHK総合)第114話、ついに千代(杉咲花)にとって一日限り、そして私たちが見ることのできる最後の“喜劇”に向けて刻一刻と時間が進んでいく。 千代が鶴亀新喜劇の舞台を一番見せたい相手、それは春子(毎田暖乃)。稽古期間はわずか5日、しかも『お父さんはお人好し』の収録もある中で、夢を諦めている子供のために決意した千代の横顔を見てシズ(篠原涼子)は誇らしげだ。血は繋がっていなくともシズから母の“無償の愛”を受けた千代が、今度は自分が母として春子に愛を注ごうとしている。 千代が2年ぶりに道頓堀の舞台に立つ――。その吉報を受けて、周囲の反応も様々。夫婦役として千代と名コンビを組んでいる当郎(塚地武雅)はかつてのパートナーである一平(成田凌)に、脚家として千代が輝く場を提供している長澤(生瀬勝久)は鶴亀新喜劇に、それぞれ千代をとられたようで嫉妬を隠せない。 れど、最後は

    「今ある人生、それがすべてですな」 『おちょやん』千代を待っていたみんなの“おかえり”
    around89n
    around89n 2021/05/13
    ...第114話、千代の言葉「今ある人生、それがすべてですな」が泣けた。これまでのいろいろな積み重ねがあって、本当に”泣き笑いのエピソード”。明日で最終回。さみしいなぁ..。心して見ます!
  • 杉咲花×宮澤エマ、心の距離の変化を見せた名芝居 『おちょやん』千代の新たな門出祝う花籠

    『おちょやん』(NHK総合)第21週「竹井千代と申します」は、千代(杉咲花)が女優として復帰するまでの物語。千代とともに漫才のような掛け合いをした経験が忘れられない漫才師の当郎(塚地武雅)、道頓堀における信頼と千代と当郎の会話を聞きその場から動けなくなった脚家・長澤(生瀬勝久)と多くの人が千代にラジオドラマへの出演を依頼しにくる。踏ん切りをつけられない千代の心の鎖を解いてくれたのは、自分を必要としてくれる人たちの温かな優しさだった。 その一人が千代の姪にあたる春子(毎田暖乃)、そして幼い千代を奉公に出し、長年忌み嫌っていたはずの栗子(宮澤エマ)だ。この第21週では長年千代に贈られていた花籠の送り主が、栗子であることが明らかになる。ラジオドラマ『お父さんはお人好し』の最初の顔合わせに向かう千代の新たな門出を祝うように花籠を手渡す栗子。送り主の分からない花籠はどんな時も千代を見てくれている人

    杉咲花×宮澤エマ、心の距離の変化を見せた名芝居 『おちょやん』千代の新たな門出祝う花籠
    around89n
    around89n 2021/04/30
    ...NHK連続テレビ小説「おちょやん」第21週、つらいつらい前の週から千代が回復する中で、第1週からこれまでのいろいろな話が一つにまとまっていく流れ。すばらしいです。泣いた!/「紫のバラの人」がトレンド入り!😁
  • 中村倫也、芳根京子らは“マクベスの影のメンバー”? 『コントが始まる』広がる物語の世界観

    売れてないお笑いトリオは不幸なのか。不幸なのだとすれば、人生は残酷だ。 自殺を考えていた瞬太(神木隆之介)が屋上で春斗(菅田将暉)に出会ってさえいなければ、潤平(仲野太賀)が奈津美(芳根京子)を振り向かせたいがために「コントがしたい」と言い出しさえしなければ、春斗に声をかける前に潤平が誘っていた2人のうちのどちらかが応じてさえいれば。文化祭の後、ぷよぷよで優勝した瞬太が「ポンペイ」に春斗と潤平のふたりを連れていかなければ、そしてそこで、春斗が潤平をお笑いの世界に誘ってさえいなければ。どうなっていただろう。「マクベス」が生まれていなければ、3人は10年間の売れない苦悩を味わうこともなく、別の仕事人生に生きがいを見つけていただろうか。 『コントが始まる』(日テレビ系)第2話の物語の起点となるのは、春斗の怒りだ。潤平が春斗を文化祭のコントに誘う前に、実は別の生徒ふたりに声をかけていたこと、そ

    中村倫也、芳根京子らは“マクベスの影のメンバー”? 『コントが始まる』広がる物語の世界観
    around89n
    around89n 2021/04/25
    マクベスの3人とそれを囲む人たちの物語。4人6脚のくだり...良いですよね。個人的には真壁先生(鈴木浩介さん)がこのあとどう関わるのかも気になっているところ。楽しみです!
  • 注目の若手女優、古川琴音の躍進が止まらない 豪華俳優揃う『コントが始まる』は新たな挑戦に

    菅田将暉主演の日テレビ系土曜ドラマ『コントが始まる』で、有村架純演じる里穂子の妹・中村つむぎ役を演じる古川琴音。NHK連続テレビ小説『エール』での娘役で注目を集めて以降、現在では出演作『街の上で』が話題を呼び、日テレGP帯ドラマ初出演の『コントが始まる』では菅田、有村ら豪華キャストと肩を並べるなど成長著しい。 その確かな演技力から、芸能界のキャリアが長いように見えるが、古川がこの世界に入ったのは22歳。ただ、中学、高校は演劇部、舞台について専門的に学びたいと立教大学の映像身体学科に進学、英語劇のサークル、ESSドラマセミナーで稽古と舞台に情熱を注ぐなど演技への確かな知識と経験はすでに折り紙付き。就活のタイミングで一度チャレンジしてみようと、憧れの満島ひかりが所属する(現在は退所)安藤サクラや岸井ゆきのなど個性派役者が多く在籍するユマニテのオーディションに合格し所属したという経緯の持ち主だ

    注目の若手女優、古川琴音の躍進が止まらない 豪華俳優揃う『コントが始まる』は新たな挑戦に
    around89n
    around89n 2021/04/24
    ...古川琴音さんはすごくいいですよね。今回の『コントが始まる』でも有村さんの妹なんだけど、スナックでのバイトも違和感がない。話の流れの中で鍵を握っていきそうな役に思えるので、楽しみにしています。