<テレビウォッチ>27年ぶりに改定作業が進められている「常用漢字」。パソコンやケータイの普及で「読める=書ける(打てる)」の時代になったのを受けて、基本的には数をだいぶん増やす方向だったらしい。ところがいざ委員会で議論してみると、『大論争』が勃発。 番組によれば、反対に回ったのは、おもに教師をはじめとする学校教育関係者だという。そこには歴史的な経緯もあるそうな。常用漢字の元となった当用漢字は、漢字の数を大幅に制限したもの。戦時中に難解な漢字が多く使われ、国民の知る力が奪われたのではないかとの反省から、公に使う漢字は誰でも等しく読み書きできるべきだ、との理想が込められているという。そんな経緯もあって、「漢字は正しく書けるのがあるべき姿ではないか(常用漢字をいたずらに増やすべきではない)」と、委員の元国語教師は強く主張した。 俺、オレ、おれ… そんなこんなで議論は膠着。文化庁は別角度からの「実