群馬県内の関越自動車道上り線で高速バスが防音壁に衝突し、多数の死傷者が出た事故で、旅行会社「ハーヴェストホールディングス」が企画した東京ディズニーリゾート行きのバスは29日も、前日と同じ午後10時10分すぎ、JR金沢駅西口のバスターミナルを出発した。この日は富山県南砺市のバス会社が運行し、運転手2人が乗り込んだ。 乗客の金沢市の会社員女性(22)は「ハーヴェストは安いので一番多く使っている。朝ニュースを見て、ちょっと怖いなと思ったけれど、同じ事故は2回は起こらないと思う」。東京から旅行で金沢を訪れていた会社員男性(31)は、行きも帰りもハーヴェスト社が企画したツアーバスを利用する。「こんな事故があって不安だが、かえって引き締めて運転してくれるのではないか」と話した。 出発前、国土交通省石川運輸支局の沖村隆雄・首席陸運技術専門官(60)が、このバスの運転手に口頭で安全運転を指示した。 関