円安倒産、16カ月連続の前年同月比増加 ~ 累計600件突破、全国46都道府県で判明 ~ はじめに 5月12日の円相場は一時1ドル=120円台となるなど、年明けから4カ月以上120円前後の円安水準が定着しつつある。急速な円安進行には一定の歯止めがかかってはいるが、この間、運輸、繊維・アパレル、食料品関連を中心に、円安の影響を受けた関連倒産が全国各地で判明している。 帝国データバンクは、2013年1月から2015年4月までの倒産企業(負債1000万円以上、法的整理のみ)の中から、円安の影響を受けて倒産した企業を抽出し、件数・負債推移、地域別、業種別、負債規模別に集計・分析した。 なお、「円安関連倒産」に関する調査は2015年4月6日に続き7回目となる。 調査結果 1 4月の「円安関連倒産」は35件判明し、前月比では27.1%の減少となったものの、前年同月比は52.2%の大幅増加となり、集計開