奈良県橿原市のショッピングセンターで10月、奈良市立中学2年の女子生徒(14)が偽千円札を使用していた事件で、県警橿原署が女子生徒の虚偽の証言をもとに、全く無関係の男性宅を家宅捜索していたことが12日、捜査関係者への取材で分かった。 捜査関係者によると、女子生徒が逮捕された際、「隣にいた男子大学生にやらされた」などと話したため、県警は通貨偽造容疑で、男子学生(19)の逮捕状を請求。10月末、橿原市内の男性宅を家宅捜索した。 男性宅から偽札が見つからず、女子生徒の自宅からカラーコピーされた偽札が数十枚発見されたため、女子生徒を問いただしたところ、証言は虚偽と判明した。 男子学生の両親が同署に「犯人扱いされた」と抗議したため、藪内公夫署長が男性とその両親に謝罪した。 【関連ニュース】 ・ 虚偽証言もとに家宅捜索=署長が男子学生に謝罪 ・ 偽一万円札使用容疑で男2人逮捕=タクシーな