政府は26日の閣議で、去年、交通事故で死亡した人のうち65歳以上の高齢者の占める割合が半数以上と、これまでで最も高くなったことから、今後、高齢の運転者に対する教育・指導を充実するなどとした、ことしの「交通安全白書」を決めました。 一方、交通事故で死亡した65歳以上の高齢者は2193人で、前の年より110人減少したものの、死亡した人全体に占める割合は53.3%と、これまでで最も高くなりました。 このため白書では、高齢の運転者に対する教育・指導や、身体機能の衰えに十分配慮するよう高齢者に対する啓発活動を充実するとしています。また白書では、信号待ちが必要ないほか、対向車とすれ違うことがなく交通事故を減らす効果が期待できるとして、「ラウンドアバウト」と呼ばれる環状の交差点の導入をさらに推進していくことも盛り込んでいます。