患者の死亡が相次いだ群馬大学病院(前橋市)の問題を受け、日本外科学会などが初めて行った腹腔鏡(ふくくうきょう)手術の全例調査。その結果によると、保険適用外の肝臓手術の死亡率は2%台と、群馬大病院の死亡率の高さが際立つ形となった。 「今回の調査結果を見て群馬大病院が高い低いというのは控えたい。ただ、一般の方が高いと思うならば、そういう感じ方もあると思う」。同学会理事長の國土(こくど)典宏・東大肝胆膵(すい)外科教授は、慎重に言葉を選びながらそう述べた。 群馬大病院の第二外科による肝臓の腹腔鏡手術を受けた患者は2010~14年、保険適用外に絞ると58人で、うち8人が死亡した。保険適用外手術の死亡率は13・79%に上る。 今回、発表された2・27%という死亡率は全国平均で、個別に見れば群馬大病院のように死亡率の高い病院がある可能性もある。対策として学会側は収集したデータを基に、病院が各自の手術成
