停車中のバスに、火のついた新聞紙とガソリンが投げ込まれた。バスは一瞬にして猛火に包まれ、約30人の乗客のうち6名が死亡。重軽傷者は14名に及んだ。 火を放った男は住所不定の元建設作業員、丸山博文(当時38歳)。通行人によってその場で取り押さえられ、駆けつけた警官により現行犯逮捕された。 今日2月28日午後10時初回放送のNHKスペシャル「聞いてほしい 心の叫びを ~バス放火事件 被害者の34年~」は、この事件で全身80%の火傷をおい、生命の危機にさらされた女性、杉原美津子さんを中心に取材した番組である。 事件当時36歳だった杉原(旧姓、石井)さんは、約1年間の入院、10回以上の手術を経て、1983年に『生きてみたい、もう一度』という本を出版している。 その手記は、事件の翌年、杉原さんが拘置中の丸山に宛てた手紙から始まる。抜粋しよう。 「私は一度だって、あなたのことをうらんだりにくんだりして
前東京都知事の猪瀬直樹ほど、この1年のうちに天国と地獄の両方を味わった人もいないだろう。昨年末に都知事選に勝利して以来、2020年のオリンピック・パラリンピック招致のため文字どおり東奔西走し、その間、妻が亡くなるというできごとを経て、奇しくもその四十九日に東京でのオリンピック・パラリンピックの開催を勝ち取った。ところが、その後、都知事選での資金問題が浮上し、ついには知事辞職にまで追いこまれてしまう。 辞職会見と同日(12月19日)には、猪瀬の新刊『勝ち抜く力 なぜ「チームニッポン」は五輪を招致できたのか』が発売されている。そのあまりの間の悪さに、ネットなどからはツッコミの声もあがった。私もまた、一体どんなことが書かれているのか、隙あらば揚げ足を取るつもりで本書を手に取ったのだが、案外面白く読んでしまった。 本書には、オリンピックの東京開催までの過程で、猪瀬がいかに考え、動いてきたかが詳しく
大塚 以前、『かぐや姫の物語』のミカド(御門)のアゴについて記事を書いてましたよね? ───読んでくださったんですか! ありがとうございます。 大塚 私、ちょっとあれに異論を唱えたいんですよー。 ───(ゴクリ……)は、はい。 大塚 『かぐや姫の物語』は、『竹取物語』をかなり忠実に映像にした作品。でもそれだけじゃなくて、現代にも通じる「幸せとは何か?」というテーマをすごく追求してます。この「幸せ」というキーワードが、ミカドのアゴにもつながってる。私、ぜったいミカドはブータンのワンチュク国王がモデルだと思います。 ───ワンチュク国王!? 12月に発売された『ひかりナビで読む竹取物語』の著者、大塚ひかりさんインタビュー。 前編ではスタジオジブリ最新作の『かぐや姫の物語』について、古典エッセイストの立場からいろいろとお聞きします。 「長いのでは?」と話題になったミカドのアゴ。『ジ・アート・オブ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く