引用元:http://toro.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1345797466/ 385 :この名無しがすごい!:2013/06/10(月) 20:25:30.97 ID:/DZnys// 横からで悪いんだが、このアマゾンのレビュー 強襲部隊―米最強スペシャル・フォースの戦闘記録の伊藤計劃さんのレビュー 人はどんな事柄からもやたらと教訓を引き出そうとする。戦争ならばなおさらだ。「地球よりも重い」ところの命が大盤振る舞いでドカドカ消費され、金もインフラも壮大に失われる。湾岸戦争で石油の利権云々ゆーおめでたいアメリカ陰謀論者もいたけれど、現代の戦争のコストは、はっきりいってそんなもんではとーてー見合わないほど巨大なものにふくれあがっている(とくにアメリカ式の戦争のコストは)。現代の戦争は支配とか利権とかでは埋め合わされない、ムチャクチャ効率の悪いソリューション
09年に34歳の若さで世を去ったSF作家、伊藤計劃(けいかく)さんの未完の絶筆を、盟友である作家の円城塔さんが書き継ぎ、完成させた。長編「屍者の帝国」(河出書房新社、1890円)は、伊藤さんが残した400字詰め原稿用紙30枚の原稿をプロローグにして始まる。故人との共著になった本書に込めた思い、執筆の経緯などについて、円城さんに聞いた。【聞き手・棚部秀行、構成・佐々木宏之】 −−そもそもの出会いから伺えますか。 円城 最初に会ったのはけっこう遅いはずです。06年、小松左京賞に落ちても(ともに最終選考で落選)まだ会っていません。 編集(河出書房新社・伊藤靖氏) ミクシィで円城さんが「僕は早川(書房)に原稿を送ったから、あなたもどうですか」と呼びかけたのは、その落選後ですね。 円城 実際に会うのは07年5月。東京のSFセミナーで。塩澤(快浩)さん(早川書房、当時SFマガジン編集長)と3人で、1
昨日の日記にリンクしてくれたid:win-sch:20081019:1224403158を読んだり、wikiの「スチームパンク」の項目を読んだり、復刊された「ディファレンス・エンジン」上巻のオビに書かれた「スチームパンクを生み出した」という記述を読んでいて、どうやら世間では何か重要なことが間違っているらしい、と気がついたのですが、それは何かというと、 「ディファレンス・エンジン」はスチームパンクじゃありません。 え?だって蒸気コンピュータの話でしょ?なのになんでスチームパンクじゃないの?スチームパンクじゃなきゃ何なのさ、と思う方がいらっしゃるかも知れません。まあどうでもいいっちゃ心底どうでもいい話なのは自分でも認めますが、それでも一応書いておくと、 「ディファレンス・エンジン」はサイバーパンクです。 そもそも、スチームパンクという語はどうして生まれたか。これは在る本の後書きにしっかり書いて
本作の作業を通じ痛感したのは、ほんの十年という時間が人間社会にもたらす変化のはやさについてでした。 十九世紀末を舞台とする『屍者の帝国』の物語は一八七八年から一八八一年の間で進行します。この時代は、現在にも劣らぬ激変の只中にありました。車や飛行機の登場まであと少し。瓦斯灯が電灯に置きかわるまであと一歩、無線や電話の普及ももうすぐです。世界的な電信網は間もなく世界一周を終えるところでした。 世界の大半は大英帝国の支配下にあり、アメリカはまだその存在感を露わにしていません。ロシアでは革命の機運が高まり続け、日本も急速な近代化をはじめた時期にあたります。フロイトやマルクス、ニーチェはまだ活動をはじめたところ、科学的には化学合成が産業となりはじめ、電磁気の基本法則が確立されたあたりです。 十九世紀末は、今わたしたちが見慣れている光景が生まれる直前の時期にあたります。二十世紀初頭にかけて、ほんの数十
河出書房新社 文藝🌸夏季号発売🍀 @Kawade_bungei 伊藤計劃×円城塔『屍者の帝国』は8月23日配本です。都内一部書店では当日夕方頃より店頭に並び始め、週末〜週明けには全国発売に。Amazon等では24日発売、小社サイトでは27日発売と告知されています[小社サイトでは配本日より営業日(土日祝日等を除いた日)中1日後が発売日扱い]。 河出書房新社 文藝🌸夏季号発売🍀 @Kawade_bungei 【1/16】刊行前の現段階において、円城塔さんへの『屍者の帝国』に関する取材等はお断りしてきました。「本作については作品がすべてです」というのが円城さんのお考えだからです。刊行後もインタビューは(数件の例外を除き)ほとんど行わない予定です。本書関係のサイン会等はありません。
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ある程度濃いインターネッターには生前から有名な伊藤計劃さんの本を初めて読んでみた。僕は彼が死ぬちょっと前に名前を知ったけど、微妙に機会がなくてですね。でも、今回機会があったので読みました。まー、一回しか読んでないんで、割と雑な感想を書く。 たしかに、インターネッターの間で評判が良い小説らしく、非常に面白かった。流れで、ウィリアムズのスピンオフも購入してみた。 文章のテンポが良いね。長い割にさらっと読めた。あと、構成が分かりやすい。第一〜五部まで、描かれている場所と任務とテーマと主人公の変化がハッキリと示されていてわかりやすかった。エンタメしてるなー。 戦闘の描写が面白く、ダメージ表現を暗喩とイメージたっぷりの文体で描いていて面白かった。また、特殊部隊軍人の戦闘という日常を描いているんで、割と同じような「ブリーフィング」→「出撃」→「接近」→「戦闘」→「ピンチ」→「逆転」→「状況終了」→「帰
『道化師の蝶』で第146回芥川賞を受賞した円城塔氏は2012年1月17日、都内で記者会見に応じた。円城氏は、受賞後の初作品として2009年に亡くなった作家・伊藤計劃氏の未完作品を発表するという。 円城氏は記者から今後の活動について尋ねられると、 「ほぼ同時期にデビューして、3年前に亡くなった伊藤計劃が残した30枚ほどの原稿を書き継ぐというか、完結させるというのを(伊藤氏の)家族の了承を得てやってきた」と明かし、「なぜお前がという批判は当然あると思うが、次はそれをやらせていただきたい」と、伊藤氏の未完作品『屍者の帝国』を完成させることを明言した。円城氏にとって伊藤氏は「優れた書き手」であり、自身も「影響を受けた」という。 ◇関連サイト ・[ニコニコ生放送] 円城氏「伊藤計劃の遺した原稿を書き継ぐ」から視聴 - 会員登録が必要 http://live.nicovideo.jp/watch/lv
・伊藤計劃『ハーモニー』(早川書房、2009年)が今年度の日本SF大賞に選出された。非常に喜ばしいことであるが、同時にこの優れた作家さんが既に今年の3月に亡くなってしまったことが残念でならない。私見では『ハーモニー』が優れている点は、オーウェル『1984年』や、ハクスレー『すばらしき新世界』の所謂アンチ・ユートピア(ディストピア)のモチーフを用いながらも、オーウェルやハクスレーで曖昧にされた問いを先鋭化したことにあるように思う。その問いとは「人は全体主義の社会でも幸福に生きていけるのではないか」というものに他ならない。 ・『ハーモニー』の世界は、ほとんどの「病気」が駆逐された超-福祉社会である。WatchMeと呼ばれる恒常的体内監視システムによって、個人のカラダが常に健康であるように保たれ、病気は即座に除去される。地域の医療崩壊やインフルエンザに震える現代社会からすると夢のような社会だが、
このタイミングでこれを書くのは悪趣味ですか?すみません。でも僕は僕に負けた。ので、す。 - 明らかに生政治の(素直すぎるほどに文字通りな)極限としてのディストピアのお話なんだけど、どうなんだろう、それじたいが最も重要な要素であったかといえば、そうでもなくて。むしろなんとなく風の谷のナウシカを連想してしまうような*1自由意志(みたいなもの?)への引力の強いお話、のはず。…というのは読んだ方からすれば納得していただけるのではないでしょうか。穿った見方をするなら、前者の「真新しくみえるディストピア」で読者の目を欺きつつ、その裏に後者を忍ばせて中盤あたりから、ぐわん、と転倒させるような構造になっていたんじゃないかということになるのかな、よくわからない。たしかにこの二つの間にはきっちりした流れが存在しているのだけど、前者はあくまでこのセカイの設定であって、後者とは微妙にレイヤーが違ってるのではないか
粗筋: 激化の一途を辿るテロとの戦いは、サラエボが手製の核爆弾により消滅した日を境に転機を迎え、先進諸国は個人情報認証による厳格な管理体制を構築し、テロを一掃したかに見える近未来。いっぽう後進諸国では内戦や民族虐殺が凄まじい勢いで増加していた。 ぼくの所属している特殊検索群i分遣隊は、特殊部隊にあって暗殺を請け負う唯一の部隊だった。虐殺の起きている某国で、標的の"国防大臣"を捕らえるが、彼は自分がどうして虐殺をしているのか理解できないようだった。そして、これら突然虐殺が増加するように見える場所には、必ず謎の米国人ジョン・ポールの影があった。 これが噂の赤い本。 多分に黄色い本("Self-Reference ENGINE")を意識した配色と思われます(笑) 日本人作家特集号 収録作家:神林長平、円城塔、平山瑞穂、coco 伊藤計劃「The Indifference Engine」 粗筋:
昨日、伊藤計劃氏の実家にご挨拶に伺った。 家族の方は生前の写真を数枚、遺体の傍らに飾っておられた。遺影は伊藤氏と言えばこれ以外に考えられない、黒ネクタイと黒ジャケットにキャップをかぶり、映画館の前で屯していると現れる時と同じ、幾らか恥ずかしげな、生真面目な、それでも人なつこい笑みを浮かべた写真であった。他の数枚は大学時代に友人に撮って貰ったものだそうで、撮る側撮られる側双方の若々しい気負いが印画紙に鮮やかに留められていた。 ところで私はと言えば、伊藤氏と初めて対面したのがいつだったか、昨日一日考えていたが一向に思い出せないのであった。最初に尋ねてくれた人には吉川新人賞の発表の時、と言い、いやその前にTRPGをしてるでしょ、と言われ、今朝になって漸く、ジュンク堂での対談の時だったことを思い出した。編集の人に、伊藤計劃氏来てます、と言われ、この機会を逃したら知り合う好機はもうないような気がして
佐藤哲也先生の日記からそこかしこに広まっているのでもう書いてもよろしかろうと思いますが、オレたちにとってはマッド軍団の一員「伊藤P」こと伊藤計劃氏がガンにより亡くなられました。 先月オレたちが見舞いに行った時点で伊藤Pはすでにかなり衰弱しており、今月の頭に見舞いに行った時点ではもはや面会すら出来ない状況だったんで覚悟はしてましたが、早かったな。 SF作家としてすげえ人だったってのはこれから他の人がオレよりも深くわかりやすく話してくれるからいいと思うけど、オレが思い出すのはマッド軍団での伊藤Pとしての顔。ボードゲームで「しょうがないよね!これはしょうがないよね!」となんでか隣の席のログを執拗に集中攻撃してるときの嬉々とした顔。S・キング映画の中で「地下室の悪夢」と「マングラー」のどちらが最悪かという話の時にただひとり「え?マングラーはそこそこ面白くね?」と発言して全員から「それはない」と反論
去年MGS4のノベライズが出たとき、著者の伊藤Pこと伊藤計劃さんにサインをせがんだおりに「DTB」という文字を記してもらいました。 なんの略かというと「童貞万歳」です。マジな話。 伊藤さんと初めてお会いしたのは、たしかコミケ会場だったかと思います。 俺たちが801同人誌を売っているところへ、人ごみの中わざわざ顔を出してくだすったのでした。 そのころ俺は「虐殺器官」を読んで感銘を受けるあまりこんな愚かしい感想を書いてしまっており、まさか著者ご本人に会うことなど想像もしてなかったものだから、ひどく混乱してとりあえず速攻で謝りました。 すいません。童貞特殊部隊小説なんてアホなこと書いてごめんなさい。 すると伊藤さんは笑って握りこぶしを振りかざし、 「いやいや、これからも童貞全開でいきますよ!」 と力強く言い放たれたのでした。 その後、ヒライも書いてるようにボードゲームなどいっしょにちょくちょく遊
とりあえず、生存報告させていただきます。去年はたぶん、今まででもっとも際どいエリアに近づいた一年でした。 年末 ガンマ線ナイフで入院 元旦 謎の嘔吐と下痢で6日まで入院 と年末年始は入院で潰した伊藤です。皆さんの年末年始は如何お過ごしでしょうか。上記の事情により年賀状を一通も出すことが出来なかったので、これを読まれた方におかれましては、これを新年の挨拶代りにさせていただければ幸いです。現在は家でゆっくり静養中で、ぶっちゃけ暇をもてあましています。「虐殺〜」のあともそうだったのですが、「ハーモニー」を仕上げたあと何もする気がおこらないのです。チャージ期間、ということなのでしょうか。今年は何とか病を治して、社会復帰できればいいなあ、と思います。 今月は「ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー」と「慰めの報酬」あたりですか。「ヘルボーイ」はよりファンタジックな方向に舵を切っているようなので、愉しみ。ヨ
3月22日、伊藤計劃氏が逝去されたとの報に接し、悲嘆と落胆を禁じえない。しかしながら、伊藤計劃作品に触れ得たひとりのファンとして、ただ落胆するのではなく、それを受け入れてなお姿勢を正すべきと思い、ここに追悼の辞を述べる。 すでに何度か書いたことではあるが、伊藤計劃において、人間の生とは「確率性」および「大量死と大量生」そして還元主義、再帰的近代化、ポストモダン的社会経済システムなどによって、何重にも意味を剥奪された存在であった。その根源的な無意味の上にあるヴェールをはぐことで、われわれの視点をそこへといざなうことが、彼の第1のテーマだったと解釈している。伊藤計劃は「バットマン」シリーズのヴィラン、ジョーカーのファンだった。ジョーカーが、自ら道化として振舞うことで世界のうわべのヴェールを剥ぎ取り、彼好みの真実を人々に見せようとしたのと同様に、伊藤計劃もまた、その束縛された生によって得た省察を
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