前回までで、非同期/同期でのストリーミング・レプリケーションの設定、状態確認の方法、フェイルオーバーのしかたを見てきました。最終回となる今回では、その応用として、プライマリデータベースが障害で停止する事態になっても、自動的にフェイルオーバーを行うことでデータベースサービスを継続して行えるような、冗長性を持った簡易的な高可用性クラスタの構築をしていきます。 Keepalived と VRRP 今回用いる Keepalived は、本来は LVS (Linux Vertual Server) の可用性 (Availability) を向上させるためのアプリケーションなのですが、その高可用性 (High-Availability: HA) 確保のために実装されている Virtual Router Redundancy Protocol (VRRP) プロトコルの機能を利用することで、任意のサービ