東京・世田谷区にある「NHK放送技術研究所」(技研)が5月29日(木)から6月1日(日)まで一般に公開される。2020年の東京オリンピックを目指して開発を進めている8Kスーパーハイビジョン(SHV)を中心に、31の研究成果を展示する。今年もAV評論家・麻倉怜士氏に展示品を解説してもらおう。 ――今年もNHK放送技術研究所の一般公開が始まりました。 麻倉氏: 技研公開は今回で68回目になります。今回の特徴としては、やはり8Kを全面に押し出していて、4Kに関係する展示はほとんどなかったことでしょう。4K試験放送がスタートする直前というタイミングも、皮肉なことなのか、意義のあることなのかは分かりません。 もちろん、4Kをツールとして使っている展示はありました。例えば4Kから2K(フルHD)画像を切り出して手ブレ補正として活用する技術は実用性が高いと思いますし、8Kのレコーダー展示でも4Kモニター
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