子供の頃、お金持ちが保有する車といえばヤナセの黄色いステッカーが張ったBMWやメルセデス・ベンツでした。 ざっくり30年がたった今、ニューヨークに住んでいますとラッパーの間で「ビーマー」との愛称で親しまれるBMWはどちらかといえば大衆車に近い。リースだと月々3万円近くで乗れる、という手ごろ感が魅力なんでしょう。 では、アメリカ富裕層が選ぶ車はというと……。郵便番号別でみた1~8月の販売動向が教えてくれます。 自動車情報サイト大手エドマンズ・ドットコム、フォーブス誌、R・L・ポーク社の調査によりますと、全米住宅価格・中央値トップ25地区の1~8月新車販売台数で最も人気が高かったブランドはBMW、アウディ、ベンツ、レクサスでもなく……セダン「モデルS」。そう、現実世界のトニー・スタークとの誉れ高いイーロン・マスク率いるテスラの電気自動車(EV)でございます。 住宅価格の中央値レンジが430万~