「スマートテレビ」という単語を聞く機会が次第に増えてきた。まだ日本ではスマートテレビという言葉を前面に打ち出して訴求している製品はないが、世界を見渡すとサムスンやLG電子が先頭に立ち、スマートテレビという言葉をさかんにアピールしている。 ■テレビは「家庭の中心」か この動きは、各社テレビ事業の収益性が極端に落ちている現状と切り離すことはできない。販売台数で世界2位~3位を争っていたソニーは7月末、「売れば売るほど赤字になる」として、今後は台数を追わず、収益性を重視することを発表した(関連ニュース)。 同社のテレビ事業は以前から赤字が続いていたが、同社はこれまで、テレビ事業単体では大きな利益率を目指していないと公言してきた。 たとえば今年5月にも、業務執行役員 SVPの神戸司郎氏は「テレビは家庭の中心にある」重要な機器であり、「全体の戦略の中の大きな要素としてテレビを位置づけている」と述べて