多様性、最後は打ち勝つ ビル・コンドン監督に聞く 全国で公開中の米ディズニー映画『美女と野獣』(原題: Beauty and the Beast)が、性的少数者(LGBT)を描いたことで世界で議論を呼んでいる。同性愛行為を刑法で禁じるマレーシアでは一時、公開中止も検討された。自身も同性愛者と公言する監督ビル・コンドンが、その狙いを語った。(聞き手・GLOBE編集部 藤えりか) ビル・コンドン監督=仙波理撮影 ――1991年版のディズニーアニメ映画『美女と野獣』を実写化した今作には、男性が女装を喜んでいる場面が出てきます。どんな思いからでしょう? アニメ版では女装させられた男性が叫んで逃げてゆく場面がありました。ジョークとして描かれており、とても嫌な描写です。今作では「ジョーク扱い」をやめ、男性の1人は女装を楽しんでいる風に変えました。多様性の問題に応えるものです。彼らは悪の子分ですが、怖く