2016年9月28日。栗山監督が8回宙を舞った。 パ・リーグのペナントレースも残3試合というところまで優勝はもつれた。近年まれに見ぬ大接戦の優勝争い。圧倒的な戦力を誇る絶対王者ソフトバンクと、果敢に挑み逆転優勝を目前にしていた日本ハムファイターズ一騎打ちの勝負が、ついに決した。 6月24日時点、首位を快走していた王者ソフトバンクとは、11.5ゲームという絶望的な差が生まれていた。 ただでさえ、圧倒的な戦力を誇るソフトバンク。今年も「やっぱりソフトバンクは強い」で終了すると誰もが思っていた中で、ファイターズが驚異的なまくり上げを見せ、歴史に残る奇跡の大逆転優勝を遂げた。 ファンにとっては忘れられないドラマチックなシーズン。その優勝の裏には様々な軌跡があったので振り返りたいと思う。 奇跡の大逆転は、名将・栗山監督なしでは考えられなかった 名采配①「大谷翔平の起用法」 名采配②「守護神・増井の先