いずれ地球は人類が住めない星になる。そんなインターステラーのような時代がやって来る前に、我々にできることと言えば、気休め程度に二酸化炭素の排出を抑えるか、イーロン・マスクの宇宙開発事業に賛意を送る程度のことしかない。 しかし、それではあまりにおもしろくないのではないか。もっと積極的な気休めがほしい。ということでこの夏、家で植物を育てる研究を始めた。要するに、主婦のみなさんが100均の材料でやっている水耕栽培だ。ビギナーの私としては、まず市販の水耕栽培装置を使ってやってみたが、これがことのほかおもしろかった。 植物を育てると聞けば、なにかこうハートフルな、ヒーリングミュージックでも聴いている、白い紙より茶色い紙のような生活様態を想像してしまうが、実はセンサーを使った計測やデータ解析が重要な役割を持つ、バリバリに理化学的な行為だったのである。 あれこれ調べて(というか検索して)いるうちに、NA