X線CTに関する専門書・テキストはこれまで多くが出版されているが、医学用途を対象としたものがほとんどであった。近年では、X線CTを工業用ないしは研究用に利用する機会が増えてきている。例えば、自動車部品や電子基板、リチウムイオンなどの新型電池から身の回りの工業製品や素材、さらには食品や考古学遺物に至るまで、金属や複合材料、無機・有機物質からなる様々な材料、製品、部品の内部可視化により、その形状・サイズ、製造欠陥、各種特性などの評価が行われている。また、シンクロトロン放射光施設では、X線CTを用いた先端科学研究が行われている。しかしながら、これに必要な素養、知識、学術は、これまでの大学・大学院の理工学教育ではカバーされていない。そこで、それらを網羅し、合わせて応用例や利用法なども盛り込んだ体系的な専門書の登場を期待する声がエンジニア・研究者等から根強い。本書は、産業界および学術界で様々な研究、
