アーツ前橋の作品紛失に関する調査報告書が公開。住友文彦館長は隠蔽を否定収蔵のための作品調査の過程で借用した6作品を紛失した群馬・前橋のアーツ前橋。その原因検証のために設置された「アーツ前橋作品紛失調査委員会」が、調査報告書を公開した。 収蔵を視野に入れた作品調査の過程で、借用した6作品を紛失したことが昨年11月に公表された群馬・前橋のアーツ前橋。その原因を検証する調査のために設置された「アーツ前橋作品紛失調査委員会」が、調査報告書を公開した。報告書では、館長の住友文彦と担当学芸員が、紛失した6作品を除いたリストの制作や、紛失作家の展覧会開催の提案などを検討していたことなどが報告されている。 作品紛失の経緯 まず、簡単に紛失までの流れを確認したい。紛失作品を含む52点は、旧前橋市立第二中学校の特別教室棟にあるパソコン室に保管されていた。その後、前橋市教育委員会がパソコン室の学校備品の不用品を