■“音楽と共に生きてきた”その証しともいえる空間 豊富な知識と良質な音楽への嗅覚の鋭さで、多くのリスナーから絶大なる信頼を得ているブロードキャスターのピーター・バラカンさん。その邸宅を訪れると音楽ファンは一瞬で恋に落ちてしまうだろう。 玄関の三和土を上ると目の前には開放的な中庭が広がり、左手廊下は壁一面がCDの収納棚となっている。さらにその廊下を奥へ進むと、バラカンさんの書斎が現れる。室内はデスクが置かれた窓側以外、全ての壁面がCDやLP、ミュージックプレイヤーなどの機材で埋め尽くされている。棚に収まりきらないCDは床に積み上げられ、一体この家には何枚の音源があるのだろうか、と素直な疑問が湧き上がる。 「廊下だけで5000枚はあります。書斎も含めると恐らく2~3万枚かな。正式に数えていないので正確な枚数はわからないですけどね。でも、どこにどのCDがあるのかはわかっていますよ」 廊下のCD棚