以前リクエストもいただいたので、 昨年の6月14日に削除した映画『ドキュメント灰野敬二』の文章などを再upさせてもらいます。 公開されてから半年ほど経ったから問題ないでしょう。 “今年→2012年”“昨年→2011年”という年の表記変更以外は手を加えていません。 やることすべてがロックであり研ぎ澄まされたサイケデリックになる音楽家、 灰野敬二のドキュメンタリー映画。 個人的にダントツでたくさんライヴを観てきた人だし、 とりわけ灰野関係のライヴが最も多かった90年代前半はむさぼるように観まくり、 特に不失者が90年代から2000年代初頭まで東京でやったライヴはほぼすべて観た。 一番影響を受けたアーティストの一人でもある。 というわけで興味深く映画を見た。 監督は白尾一博。 一緒に演奏しているミュージシャンなどの姿や声などもナチュラルな形で多少入るが、 そういった関係者の談話は一切無し。 ライ
2012年のプライヴェイト・ベスト・セレクションをやってみました。 【CD、レコード】は10タイトルに絞るのは無理で20タイトルに厳選してアーティストのアルファベット順に。 選んでみたら結局アルバムだけになってしまいました。 [ ]内はアーティストの出身国です。 【ライヴ】は観た順。 【映画】も見た順ですが2012年に日本公開(ニュープリント版なども含む)された作品等です。 【CD、レコード】 ★ADMIRAL SIR CLOUDESLEY SHOVELL『Don’t Hear It...Fear It!』(METAL BLADE 3984-15140-2)CD[英国] ★ANGEL WITCH『As Above, So Below』(トゥルーパー・エンタテインメント QATE-10020)CD[英国] ★BARONESS『Yellow & Green』(リラプス・ジャパン YSCY-12
77年東京生まれで杉田協士監督の長編デビュー作。 自身で脚本も書いている。 淡く不思議な映画である。 主人公の剛役は『四谷怪談』『宮本武蔵』などの舞台で活躍している金子岳憲。 準主人公の桐子役は映画『森崎書店の日々』やスピッツのPV「つぐみ」などに出演している石坂友里。 映画の流れを決定づけているのはその二人だけと言える。 映画の空気感を演出する人物は他にも登場するが、 ほぼ匿名。 いやぼくには主人公でさえ“匿名”に映った。 主人公・剛の素性があまり明らかにされない。 生活や人生が見えてこない。 彼に関してはっきりしているのは、 私鉄の西武線とJR中央線の電車と実務的な単車を移動手段として使い、 植木職人(の見習)をしながらポラロイド・カメラで“街撮り”をするぐらいだ。 主な行動範囲は東京の東村山と吉祥寺、東横線の学芸大学駅周辺、埼玉県の飯能である。 だが彼の現在過去未来はほとんどシークレ
英国のアナーコ(アナーキスト)・パンク・バンドCRASSの歴史を綴った、 英国のジャーナリスト・ジョージ・バーガー著の本(原題『The Story of CRASS』)。 作りといい大きさといい個人的には自分が書いた『パンク・ロック/ハードコア史』を思い出すが、 もっと厚くて450ページ強のヴォリュームである。 中間部に8ページほどお宝写真コーナーを設けている他は縦書きの文字オンリー。 とはいえある程度CRASSと当時の英国パンク・シーンの予備知識があって、 なおかつところどころに出てくる政治的な難しい記述の部分を後回しにすれば、 メンバーをはじめとする関係者の発言満載で和訳も滑らかだから丸一日で一気に読める。 この本をディスクユニオンで購入すると付くオリジナル特典の解説を4000字程度書かせてもらいました (+CRASSのシンボル風のデザインのしおり付・・・↓の画像)。 CDのライナーの
やることすべてがロックであり研ぎ澄まされたサイケデリックになる音楽家、 灰野敬二のドキュメンタリー映画。 個人的にダントツでたくさんライヴを観てきた人だし、 とりわけ灰野関係のライヴが最も多かった90年代前半はむさぼるように観まくり、 特に90年代から2000年代初頭まで東京でやった不失者のライヴはほぼすべて観た。 一番影響を受けたアーティストの一人でもある。 というわけで興味深く映画を見た。 監督は白尾一博。 一緒に演奏しているミュージシャンなどの姿や声などもナチュラルな形で多少入るが、 そういった関係者の談話は一切無し。 ライヴのチラシ等も含む関連写真/映像などを織り込みつつ 灰野自身が語るエピソードと理論の言葉オンリーで進められる。 52年5月3日に千葉県で生まれ、 谷津遊園の動物園によく行ったという幼少期の頃の話から始まる。 埼玉県川越市に引っ越し、 灰野の“アナーキーな価値観”を
年末恒例の企画をやってみました。 <グレイト・アルバム20> [アルファベット順。所持している盤のレーベル名とカタログ・ナンバーとフォーマットを掲載] ★AMEBIX『Sonic Mass』(AMEBIX/EASY ACTION AMBE A002)[英米]LP<↑の画像がジャケット> ★BURZUM『Fallen』(BYELOBOG PRODUCTIONS BYE008CDS)CD[ノルウェー] ★CORRUPTED『Garten Der Unbewusstheit』(NOSTALGIA BLACKRAIN cold ashes-002)CD[日本] ★DEICIDE『To Hell With God』(CENTURY MEDIA 8679-2)CD[米国] ★EXHUMED『All Guts, No Glory』(リラプス・ジャパン YSCY-1215)CD[米国] ★Jad Fair
最新作『果てなき路』と日本同時再公開となる、 米国生まれのモンテ・ヘルマン監督による71年のロード・ムーヴィー。 今回はニュープリント版での上映である。 原題は“Two-Lane Blacktop”。 その“2車線のアスファルト舗装の道路”というシンプルなイメージのハードボイルドな映画で、 原題のハードコアな響きどおりの作品だ。 主な登場人物は4人。 ●当時脚光を浴び始めていたシンガーソングライターのジェームス・テイラー。 ●チャールズ・マンソンとの交流や泥酔溺死でBEACH BOYSの“黒の歴史”の数ページを彩った、 ドラマーとしても知られるデニス・ウィルソン。 ●役柄そのままのヒッピー少女で、 79年に当時別れていたアート・ガーファンクルと暮らしていたアパートで自殺したローリー・バード。 ●『さすらいのカウボーイ』(71年)などで知られ82年に心臓発作で急死したウォーレン・オーツ。 今
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