「将棋の町」にガンダム登場-。青森県おいらせ町の理容師、鈴木敏美さん(64)宅にそびえ立つ人気アニメ「機動戦士ガンダム」と敵ロボでシャア・アズナブル専用の「ザク」が町のちょっとした話題を集めている。鈴木さんが子供たちの要望に応え、プラモデルを基に忠実に再現。ガンダムとザクと共同で今の不況を吹き飛ばそうという願いが込められた力作だ。今年は放送開始からちょうど30周年。鈴木さんは「子供たちに少しでも夢と希望を与えることができればうれしい」と笑顔で話している。(福田徳行) 幼いころから物を作るのが大好きで工作が得意だった鈴木さん。これまでに数々の油絵や人間の大きさに匹敵する石膏(せっこう)像などを制作、玄人はだしの作品に散髪に訪れる人たちも一目置くほどだ。 そんな“町の芸術家”が「何か大きい物を作りたいなと思い、たまたま通りかかった甲洋小学校の子供たちに聞いたらガンダムという答えが返ってきた」。