トップ > 社説・コラム > 社説一覧 > 記事 【社説】 「給付金」攻防 小泉発言はもっともだ 2009年2月14日 自民の現状を象徴するかのような現首相と元首相の“内輪もめ”である。ただ、小泉元首相が世間に不評を買う定額給付金関連法案の再可決に異を唱えたのはもっともだ。与野党協議で打開を図れ。 小泉純一郎元首相は郵政民営化推進派議員の会合で、見直し発言を繰り返す麻生太郎首相に「首相失格」の烙印(らくいん)を押した。 「奇人変人」呼ばわりされたことも、よほど腹に据えかねたのだろう。「自分では普通の人だと思っている」とぶぜんとした表情を見せた。 「どっちもどっち」ともいえる感情的な言動はともかく、依然影響力を持つ小泉氏の一撃で、麻生降ろしの動きが陰に陽に活発化することになりそうだ。 注目したいのは、衆院の与党「三分の二」勢力を背景にした「再可決」戦術の問題点を小泉氏が突いた