衆院選で、比例選東海ブロック(定数21)で得票のうえでは1議席を獲得したはずのみんなの党が、他党にその議席を譲る事態が起きた。同ブロックで同党の唯一の候補だった静岡1区の新人候補が、小選挙区選で有効投票数の10%に届かず、重複立候補した同ブロックで比例復活当選できなかったため。制度として決まっているとはいえ、比例選でみんなの党に投票した有権者の意思は生かされなかったことになり、関係者からは疑問の声も出ている。 衆院選の比例選は、全国11ブロックごとに集計した政党得票数に応じ、「ドント方式」と呼ばれる方法で各党に議席を配分。各党が提出する名簿に従い、上位登載者から順に当選者が決まる。小選挙区との重複立候補も認められる。 みんなの党は東海ブロックで、静岡1区の佐藤剛氏(36)を重複立候補させた。比例選で同党は40万4411票(得票率4・84%)を集め、1議席を獲得。佐藤氏は1区では敗れたものの