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ブックマーク / www.aist.go.jp (82)

  • 産総研:西之島の噴火が大陸生成を再現していたことを証明

    国立研究開発法人海洋研究開発機構(理事長 平 朝彦、以下「JAMSTEC」という。)海洋掘削科学研究開発センターの田村 芳彦上席研究員および佐藤 智紀技術スタッフは、国立研究開発法人産業技術総合研究所(理事長 中鉢 良治、以下「産総研」という。)活断層・火山研究部門の石塚 治主任研究員およびニュージーランドカンタベリー大学のAlexander R. L. Nichols教授と共同で、小笠原諸島の西之島(図1、2、3、4)の海底および陸上に噴出した溶岩の採取・分析を行った結果、西之島直下のマントルが融解して安山岩質マグマを噴出していることを明らかにしました。 安山岩質マグマは、太陽系で地球にのみ噴出する特異なマグマで、大陸地殻を形成する原料として地球表層の形成に深く関わっています。研究グループでは、西之島で安山岩マグマが噴出することから、大陸の出現を再現しているのではないかと仮説を提唱して

  • 産総研:新原理のトランジスタを用いた集積回路の動作を実証

    原理的には低い電圧でも動作するシリコントンネルFETのリング発振回路の動作を初めて実証 駆動電流を増大する技術によって回路の動作速度を2倍に向上 トンネルFETを用いた超低消費電力集積回路の実用化に期待 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノエレクトロニクス研究部門【研究部門長 安田 哲二】ナノCMOS集積グループ 森 貴洋 主任研究員、松川 貴 研究グループ長らは、シリコントンネル電界効果トランジスタ(トンネルFET)を用いたリング発振回路の動作を実現すると共に、動作速度を2倍に向上させた。 トンネルFETは、0.2~0.3V程度の低い電圧での駆動が期待される新しい動作原理によるトランジスタで、超低消費電力集積回路への応用が期待されている。超低消費電力集積回路の実現には、従来の集積回路と同様に、N型とP型の異なる極性のトンネルFETを同一の

  • 産総研:不揮発性磁気メモリのための新たな電圧駆動書き込み方式を開発

    発表・掲載日:2016/12/05 不揮発性磁気メモリのための新たな電圧駆動書き込み方式を開発 -超低消費電力・高速メモリ「電圧トルクMRAM」の実現に道筋- ポイント 不揮発性磁気メモリ(MRAM)の新しい電圧駆動書き込み方式を考案 電圧書き込みのエラー率を低減するための新型回路を開発 大容量のラストレベルキャッシュへの電圧トルクMRAM適用に道筋 内閣府 総合科学技術・イノベーション会議が主導する革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)[プログラム・マネージャー:佐橋政司]の一環として、株式会社東芝 研究開発センター【所長 堀 修】の藤田 忍 研究主幹、国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)スピントロニクス研究センター【研究センター長 湯浅 新治】の野崎 隆行 研究チーム長らの研究開発チームは、電圧駆動型の不揮発性磁気メモリ「電圧トルクM

  • 産総研:高記録容量光ディスクを目指した高速光記録材料を開発

    発表・掲載日:2016/11/30 高記録容量光ディスクを目指した高速光記録材料を開発 -長期間の保存記録向け光ディスク材料- ポイント 多段階多光子吸収とホログラム技術により高速な光記録を実現 多層化に向き、ディスク1枚で10テラバイトになる400層の記録層も可能 長期保存記録に用いることで消費電力や二酸化炭素排出量削減に期待 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)無機機能材料研究部門 【研究部門長 淡野 正信】 機能調和材料グループ 神 哲郎 研究グループ長、鎌田 賢司 上級主任研究員は、ダイキン工業株式会社【代表取締役社長 兼 CEO 十河 政則】(以下「ダイキン工業」という)と共同で、大幅な多層化と高速な記録が可能な長期間保存用光ディスク向け記録材料を開発した。 この技術では、多段階多光子吸収とホログラム技術を用いて、時間幅8ナノ秒のレー

    blackshadow
    blackshadow 2016/12/01
    大容量光学メディアの実用化が待ち遠しい。FASTQやBAMのバックアップ用に使いたい
  • 産総研:水素の大量製造を可能にする酸化物ナノ複合化陽極材料を開発

    発表・掲載日:2016/11/09 水素の大量製造を可能にする酸化物ナノ複合化陽極材料を開発 -革新的な固体酸化物形電解技術による水素社会への貢献- ポイント 二種類の10 nmレベルの酸化物ナノ微粒子を均質に複合化した二次粒子からなる陽極材料を開発 二次粒子内にイオンの伝導経路を構築し、電極反応点数を飛躍的に増加 既存の水の電気分解技術を超える電解電流密度を酸化物形で実証し、水素社会の実現を促進 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)無機機能材料研究部門【研究部門長 淡野 正信】機能集積化技術グループ 島田 寛之 主任研究員と山口 十志明 主任研究員は、固体酸化物形電解セル(SOEC)に用いる酸化物ナノ複合化陽極材料を開発した。この材料は、高温電解電流密度を飛躍的に向上させ、水素を大量に合成できる。 水素社会の実現に向け、水を電気分解(電解)し

  • 産総研:TIAパワーエレクトロニクス研究拠点 6インチ SiC 新ラインが稼働開始

    TIAパワーエレクトロニクス研究拠点に平成27年11月より構築を進めていた、シリコンカーバイド(SiC)パワー半導体デバイスの量産開発を可能とする新ラインが完成し、稼働を開始しました。6インチ級の大型ウエハーのプロセスを実現したオープンイノベーション拠点としては、世界初となります。 このラインは、国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下「産総研」という)と住友電気工業株式会社(以下「住友電工」という)の両者が相互に連携し竣工しました。基礎研究から一歩進め、世界最先端・最速のSiCパワー半導体の量産技術、信頼性評価技術、品質評価技術の開発を可能とするもので、SiCパワー半導体の実用化・格普及による社会イノベーションの推進が期待されます。 当該新ラインを用い、産総研と住友電工は、将来にわたってトップレベルの研究開発を行って参ります。加えて、「TIAパワーエレクトロニクス研究拠点」の最先端ラ

  • 産総研:砂や灰などからケイ素化学の基幹原料を高効率に直接合成

    発表・掲載日:2016/10/25 砂や灰などからケイ素化学の基幹原料を高効率に直接合成 -化学原料を安価で豊富な砂から製造する新たな可能性- ポイント ケイ素化学の基幹原料であるテトラアルコキシシランを短時間に高収率で合成 無機脱水剤を使うことで分離・回収・再利用が容易となり、コスト面でも優位に 砂、灰、産業副産物など、安価で豊富にあるさまざまなケイ素源が利用可能 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)触媒化学融合研究センター 触媒固定化設計チーム 深谷 訓久 主任研究員、崔 準哲 研究チーム長、佐藤 一彦 研究センター長、化学プロセス研究部門 化学システムグループ 片岡 祥 主任研究員、Nguyen Thuy研究員らは、コルコート株式会社【代表取締役社長 野口 由美子】(以下「コルコート社」という)と共同で、ケイ素化学の基幹原料であるテトラア

    blackshadow
    blackshadow 2016/11/01
    『さまざまなケイ素源とアルコールからテトラアルコキシシランを合成』
  • 産総研:石炭を天然ガスに変えるメタン生成菌を発見

    発表・掲載日:2016/10/14 石炭を天然ガスに変えるメタン生成菌を発見 -コールベッドメタンの成因解明に貢献- ポイント 単独で石炭から直接メタンを生成するメタン生成菌を発見 このメタン生成菌は石炭の構成成分であるメトキシ芳香族化合物をメタンに変換 石炭層に内在する「コールベッドメタン」などの天然ガスの成因解明に貢献 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)地質調査総合センター 地圏資源環境研究部門【研究部門長 中尾 信典】地圏微生物研究グループ 眞弓 大介 研究員、持丸 華子 主任研究員、吉岡 秀佳 上級主任研究員、坂田 将 研究グループ長、燃料資源地質研究グループ 鈴木 祐一郎 主任研究員、生命工学領域 鎌形 洋一 研究戦略部長(生物プロセス研究部門付き)、生物プロセス研究部門【研究部門長 田村 具博】生物資源情報基盤研究グループ 玉木

  • 産総研:約50年ぶりに富士山の地質図を全面改定

    約50年ぶりに富士山の噴火に関する地質図を改定 10万年の噴火の歴史を表した、現時点での最高精度の実績図 基礎資料として富士山の噴火予測研究や防災・減災に貢献 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)地質調査総合センター 活断層・火山研究部門【研究部門長 桑原 保人】は、約50年ぶりの改定版となる「富士火山地質図(第2版)」を刊行することになった。これは、活火山である富士山の10万年にわたる噴火の履歴を表した現時点における最高精度の実績図となる。 地質調査総合センターでは、2001年に富士山の調査研究の必要性が内閣府で議論されたことを踏まえ、1707年の「宝永の噴火」以来、300年間以上静穏を保っている富士山について、約15年間にわたり富士山全域の調査研究を行ってきた。多数の試料を用いた年代測定の結果、過去の噴火の年代をより正確に解明することができ

  • 産総研:東アジア地域の地震と火山噴火に関する災害情報図が完成

    地震と火山噴火に関する災害規模や種類、犠牲者数とその要因がアイコン表示で一目瞭然 防災計画策定やハザードマップ作成の基礎データとして利用可能 東アジアで活動する企業、旅行者などのリスク管理意識向上への貢献に期待 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)地質調査総合センター【総合センター長 佃 栄吉】活断層・火山研究部門【研究部門長 桑原 保人】大規模噴火研究グループ【研究グループ長 下司 信夫】宝田 晋治 主任研究員らは、過去の大規模な地震、火山噴火、それに伴い発生した津波による災害情報をまとめた「東アジア地域地震火山災害情報図」を作成した。 「東アジア地域地震火山災害情報図」は、東アジア地域において過去に発生した大規模な地震、火山噴火、そしてそれに伴って発生した津波による災害情報を1枚の地質図にまとめたものである。災害規模、犠牲者数とその要因など

  • 産総研:名古屋大学東山キャンパスに「産総研・名大 窒化物半導体先進デバイスオープンイノベーションラボラトリ」(GaN-OIL)を設立 -窒化物半導体からサステナブル社会・産業の実現をめざす-

    2016/04/12 名古屋大学東山キャンパスに「産総研・名大 窒化物半導体先進デバイスオープンイノベーションラボラトリ」(GaN-OIL)を設立 -窒化物半導体からサステナブル社会・産業の実現をめざす- 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)は、平成28年4月1日に「産総研・名大 窒化物半導体先進デバイスオープンイノベーションラボラトリ」(AIST-NU GaN Advanced Device Open Innovation Laboratory;GaN-OIL)【ラボ長 清水 三聡】を国立大学法人 名古屋大学【総長 松尾 清一】(以下「名古屋大」という)と共同で設立しました。産総研におけるオープンイノベーションラボラトリ(OIL)は、平成27年度から始まった産総研の第4期中長期計画で掲げている「橋渡し」を推進していくための新たな研究組織の形態

  • 産総研:超微細回路を簡便・高速・大面積に印刷できる新原理の印刷技術を開発

    銀ナノインクを表面コーティングするだけで線幅0.8マイクロメートルの超微細回路を印刷 紫外光の照射によりパターニングした反応性表面上で銀ナノ粒子が自己融着する現象を利用 フレキシブルなタッチセンサーによりプリンテッドエレクトロニクスの製品化を先導へ 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)フレキシブルエレクトロニクス研究センター【研究センター長 鎌田 俊英】 山田 寿一 主任研究員(現:窒化物半導体先進デバイスオープンイノベーションラボラトリ ラボ研究主幹)、長谷川 達生 総括研究主幹(兼)国立大学法人 東京大学大学院工学系研究科 教授らは、国立大学法人 東京大学【総長 五神 真】、国立大学法人 山形大学【学長 小山 清人】(以下「山形大学」という)、田中貴金属工業株式会社【社長 田苗 明】(以下「田中貴金属」という)と共同で、紫外光照射でパターニ

  • 産総研:世界最高レベルのQ値を有する光ナノ共振器の大量作製に成功

    工業生産に適したフォトリソグラフィ法を使用し、従来の100万倍のスピードで作製 世界最高レベルのQ値(注1)150万を達成、超高Q値光ナノ共振器の普及へ シリコンレーザーや光メモリー、簡便に使える医療診断センサーの開発等応用に期待 公立大学法人大阪府立大学(理事長:辻 洋)工学研究科の高橋和准教授と、国立研究開発法人産業技術総合研究所(理事長:中鉢 良治) 電子光技術研究部門の森雅彦研究部門長、岡野誠研究員の研究グループは、世界で初めて、工業生産に適したフォトリソグラフィ法を用いて、100万以上のQ値を有する光ナノ共振器を作製することに成功しました。 シリコンフォトニック結晶(注2)を用いた光ナノ共振器(注3)は、100万を超える非常に高いQ値を実現しており、光を微小領域に強く閉じ込めることが可能です。この特長を生かしたさまざまな光素子が研究されており、IoT時代を切り開くシリコンレーザー

  • 産総研:レアアースを添加せずに窒化物で世界最高水準の圧電性能を実現

    発表・掲載日:2016/03/18 レアアースを添加せずに窒化物で世界最高水準の圧電性能を実現 -スカンジウム添加窒化アルミニウムと同等レベルの性能の圧電材料- ポイント 窒化アルミニウムにマグネシウムとニオブを添加して世界最高水準の性能を持つ圧電材料を開発 レアアースのスカンジウムを使わずに安価なマグネシウムとニオブで圧電性能を向上 次世代通信機器用の高周波フィルターやセンサーネットワークへの利用に期待 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)製造技術研究部門【研究部門長 市川 直樹】センシング材料研究グループ 上原 雅人 主任研究員と秋山 守人 副研究部門長らは、株式会社 村田製作所【代表取締役社長 村田 恒夫】(以下「村田製作所」という)と共同で、高価な元素を使わずに、窒化物として世界最高水準の性能をもつ圧電材料を開発した。 圧電材料である窒

  • 産総研:シリコンフォトニクスの画期的な光入出力技術を開発

    発表・掲載日:2016/01/28 シリコンフォトニクスの画期的な光入出力技術を開発 -独自の表面垂直結合で光と電子の集積実装に向けて大きく前進- ポイント 独自のイオン注入技術によりシリコン光配線の先端を数μmの曲げ半径で垂直方向に立体湾曲 光ファイバーとの高効率な垂直光結合を実現し、波長、角度、偏光の許容帯域を大幅に拡大 シリコン光電子集積回路へ光部品を表面実装する技術として期待 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)電子光技術研究部門【研究部門長 森 雅彦】3次元フォトニクスグループ 榊原 陽一 研究グループ長、吉田 知也 主任研究員らは、従来難しいとされてきた、シリコン光集積回路への光ファイバーや光部品の表面実装を容易にする光結合技術を開発した。 通常シリコン光配線はウェハ面内に形成されるが、今回開発した技術ではシリコン光配線の先端をイオ

  • 産総研:染色体の大規模構造変異を高精度に検出できるアルゴリズムを開発

    発表・掲載日:2016/02/02 染色体の大規模構造変異を高精度に検出できるアルゴリズムを開発 -細胞のがん化の原因究明とがんの早期発見につながることへ期待- ポイント 超並列DNAシーケンサーで得られる正常およびがん細胞ゲノム配列のビッグデータを高速・高精度に比較 がん化した組織中のがん細胞の比率が低くても、がん細胞中の構造変異を高精度に検出可能 がん細胞に特有のDNA変化を早期に検出し、的確な治療法を選択することが可能になることを期待 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)創薬基盤研究部門【研究部門長 織田 雅直】 ゲノム機能情報研究グループ 瀬々 潤 主任研究員、山形 浩一 元産総研特別研究員(現 中央大学 助教)と国立大学法人 大阪大学【総長 西尾 章治郎】(以下「大阪大学」という) 大学院 医学系研究科 竹田 潤二 教授らのグループは

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    blackshadow 2016/02/16
    BreakDancerとかよりもノイズ減らせるなら良さそう
  • 産総研:偽造できないセキュリティータグを有機エレクトロニクスで実現

    有機デバイス特有のバラつきを利用して回路ごとに固有の番号を生成 安定な有機材料を利用することでエラー率の低いセキュリティータグを開発 パッケージに貼りつけて模造品を安価に防止できる技術として期待 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)フレキシブルエレクトロニクス研究センター【研究センター長 鎌田 俊英】印刷デバイスチーム 吉田 学 研究チーム長、栗原 一徳 研究員、ナノエレクトロニクス研究部門【研究部門長 安田 哲二】エレクトロインフォマティクスグループ 堀 洋平 主任研究員、小笠原 泰弘 研究員、片下 敏宏 主任研究員は、有機デバイスに特有のばらつきを利用して偽造を困難にするセキュリティータグ回路を開発した。 この回路は、作製時に有機デバイスに生じるわずかな素子間のばらつきを利用して、同じ設計の回路それぞれが異なった固有の番号を生成する。今回、

  • 産総研:可視光全域の波長をカバーする、世界で初めての標準LEDを開発

    国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)物理計測標準研究部門【研究部門長 中村 安宏】 光放射標準研究グループ 中澤 由莉 研究員、丹羽 一樹 主任研究員、神門 賢二 主任研究員と日亜化学工業株式会社【代表取締役社長 小川 裕義】(以下「日亜化学工業」という)は、共同で、可視光全域をカバーする標準LEDを、世界で初めて開発した。 次世代照明として普及しつつあるLED照明や有機EL照明といった固体素子照明では、明るさを評価する指標として全光束や色の評価が重要とされ、これらの評価のためには、分光測定により、光の波長ごとの強度を高精度に測ることが不可欠である。分光測定を高精度に行うには、評価対象の光源を、基準となる標準光源と比較する必要があるが、これまで、固体素子照明の高精度な分光測定に利用でき、可視光全域をカバーする標準光源は存在しなかった。 今回、産

  • 産総研:イネの遺伝子を使ってポプラの木質を増強

    イネ由来の木質生産を制御する遺伝子を、ポプラに導入して木質を増強 ポプラの成長に悪影響なく木質生産性を約4割、木材の強度を約6割向上 木質由来の燃料や材料の高効率生産や、高強度木材の開発、CO2削減への貢献に期待 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)生物プロセス研究部門【研究部門長 田村 具博】 植物機能制御研究グループ 坂 真吾 産総研特別研究員、光田 展隆 主任研究員らは、国立研究開発法人 森林総合研究所【理事長 沢田 治雄】(以下「森林総研」という)森林バイオ研究センター【センター長 吉田 和正】森林バイオ研究室 高田 直樹 主任研究員、谷口 亨 室長と共同で、イネの遺伝子を使ってポプラの木質を大幅に強化する技術を開発した。 この技術はイネの木質生産を制御しているOsSWN1転写因子を、遺伝子組換えによりポプラに導入して、ポプラの成長に

    blackshadow
    blackshadow 2016/01/28
    『組換えポプラの茎の平均密度は非組換えポプラよりも約4割向上し、破断強度も約6割上昇していた』
  • 産総研:天然高分子のキトサンを素材とした柔軟で透明な断熱材を開発

    発表・掲載日:2015/11/09 天然高分子のキトサンを素材とした柔軟で透明な断熱材を開発 -微細繊維の均質な絡み合い構造により折り曲げ可能な柔軟性を実現- ポイント 天然高分子のキトサンを素材とした高性能断熱材を開発 微細なキトサン繊維が均質に絡み合った構造により、柔軟性・透明性・高断熱性能を同時に実現 既存住宅の窓に貼り付ける断熱シートや自動車の窓用の透明な断熱材としての応用に期待 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)化学プロセス研究部門【研究部門長 濱川 聡】階層的構造材料プロセスグループ 竹下 覚 研究員、依田 智 研究グループ長は、天然高分子のキトサンを素材とした柔軟で透明な高性能断熱材を開発した。 この断熱材は、直径5~10 nmの微細なキトサン繊維が三次元的に均一に絡み合った構造をしており、既存の透明断熱材であるシリカエアロゲル