高度1万メートルから目薬が命中するようなご縁がありました。 インド・グルガオンで偶然、出会った機械メーカー現地法人社長イマイさんが、20年来の盟友ガクさんの高校同級生と分かったのです。 自賛しますが私のファインプレーです。岐阜出身、55歳というだけでつなげたのですから。 「〈首都を東京から東濃に〉っていうキャッチフレーズがあって、いまでも19号線の土岐の下りのカーブに巨大な看板があって...」。 あれ、どこかで聞いたな。イマイさんの故郷への自虐を込めた物言いが、新聞社時代の同僚ガクさんとかぶりました。 「岐阜のどちらですか」。返ってきた地名は「瑞浪」でした。 あ、ガクさんと同じ(多治見)じゃない。おまけに私が元朝日記者と言っても「あ、ボクの同級生にもいて...」といった反応はありませんでした。 なら、違うか。 それにしてもイマイさんの会話の引き出しは深く、広かった。武者小路実篤を語ったかと