およそ10数年前に巻き起こったサイクロン式の掃除機ブーム。軽量、高吸引力、おしゃれ、コードレスといった特徴は、それまでの掃除機のイメージを大きく覆した。そんなサイクロン式もすっかり定着し、今まさに使用中という人も多いだろう。しかし一方で、昔ながらの紙パック式に“出戻り”する人もいるようだ。なぜ、紙パック式にこだわるのだろうか。その魅力を聞いてみた。 IT企業に勤める30代女性・Aさんは今年、サイクロン式から紙パック式に掃除機を買い替えた。以前は「おしゃれなデザインのサイクロン式掃除機の方が絶対いい」と思っていたため、頑なに紙パック式にこだわる60代の母親のことが理解できなかったそうだ。 「母親の還暦のお祝いに、サイクロン式の掃除機を買ってあげようとしたら『紙パックがいい』と言われ、聞き入れてもらえませんでした。その時は『使い慣れたものが一番なのかな』と思っていました」(Aさん)