為替相場を予測する上で、貿易収支や経常収支の話がよく出てきます。これらは短期的にも中長期的にも重要な変動要因となります。経済学的な細かい定義ではなく、為替相場を見る上での必要な項目をお話します。 まず、日本と外国との取引の集計をまとめた国際収支というくくりがあります。その中に経常収支と資本収支というくくりがあります。経常収支の中に貿易収支と所得収支という為替を見る上での重要な項目があります(経常収支にはその他にも項目がありますが、今のところ為替の大きな変動要因にはなりません)。また、資本収支の中に直接投資と証券投資があります。 貿易収支 輸出額―輸入額=貿易収支 この数字がプラスの場合を貿易黒字 ( 輸出額>輸入額 )といい、→ 通貨買い マイナスの場合を貿易赤字( 輸出額<輸入額 )といいます。 → 通貨売り 貿易黒字の国の通貨は買われ、貿易赤字の国の通貨は売られます。2014年7月発