東京大学は10月14日、47都道府県に居住する日本人約1万1000名の全ゲノムSNP遺伝子型データを用いて、都道府県レベルで日本人の遺伝的集団構造の調査を実施した結果を発表した。そしてクラスター分析により、47都道府県は沖縄県とそれ以外の都道府県に分かれ、沖縄県以外は九州・中国地方、東北・北海道地方、近畿・四国地方の3つのクラスターに大別され、関東地方や中部地方の各県はひとつのクラスター内に収まらなかったとした。また同時に、主成分分析の結果、第1主成分は沖縄県との遺伝的距離と関連しており、第2主成分は緯度・経度と関連していたことも判明した。 同成果は、同大学大学院理学系研究科の渡部裕介 大学院生、一色真理子 大学院生(ふたりとも研究当時)、大橋順 准教授らの研究チームによるもの。詳細は、ヒトの遺伝子を扱った学術誌「Journal of Human Genetics」に掲載された。 現代の日
イーロン・マスクの「脳とマシンをつなぐデバイス Neuralink」がもうすぐ発表に。その前に知っておくべきこと2020.08.27 21:0020,936 George Dvorsky - Gizmodo US [原文] ( 福田ミホ ) 実際に動いてるとこ見せます、と。 脳とマシンをつなぐインターフェース技術を開発しているNeuralink(ニューラリンク)。ファウンダーのイーロン・マスク氏が、8月28日にいよいよNeuralinkの動くデバイスを発表すると息巻いてます。 Live webcast of working @Neuralink device Friday 3pm Pacific https://t.co/PouLbrGzFU — Elon Musk (@elonmusk) August 26, 2020動いてるNeuralinkのデバイス、ライブWebキャスト 金曜日午後
気候変動や人間の活動によって多くの動植物が絶滅の危機に瀕したり、実際に絶滅してしまったりするケースは後を絶ちませんが、研究者らはさまざまな手段で絶滅危惧種の繁殖を試みています。ロシアチョウザメとヘラチョウザメという2種類の絶滅危惧種を用いた実験を行っていた研究チームは、うっかり2種の絶滅危惧種をかけ合わせて「絶滅危惧種のハイブリッド魚」を生み出してしまったと報告しました。 Genes | Free Full-Text | Hybridization of Russian Sturgeon (Acipenser gueldenstaedtii, Brandt and Ratzeberg, 1833) and American Paddlefish (Polyodon spathula, Walbaum 1792) and Evaluation of Their Progeny | HTML
映画公開を記念して、海洋に関する基盤的研究開発を行っている文部科学省所管の国立研究開発法人である海洋研究開発機構(JAMSTEC)とのコラボが決定! コラボビジュアルの制作の他、この度原作者・五十嵐大介先生と、海洋研究開発機構(JAMSTEC)超先鋭研究開発部門部門長の高井研氏によるスペシャル対談が実現! 「海獣の子供」の世界観に大きな影響を与えた“海”そのものや“深海”を切り口に、原作者の作品への思いや海に関する最先端の研究についてなど、いろいろと興味深いお話を伺いました! <アーティスティックで詩的な作品の世界観> 高井研氏(以下、高井):まず原作を読ませていただいて、とてもアーティスティックな作品だと感じました。普通、少し現実離れした作品だと、説明を書きたくなるじゃないですか。ところが「海獣の子供」ではそれをまったくすることなく、なんかこう、詩的に伝えてくるなぁと……。 五十嵐大介先
「あまりに面白くて一晩で一気に読み終えました。この広大なテーマでエッセイを書ける人は他にいません」。池澤夏樹・著『科学する心』の帯に書かれた吉川浩満さんの推薦文です。文学者のことばで科学を語るエッセイ集として話題になっている『科学する心』。この本の刊行記念として、三省堂書店池袋本店の主催で行われた池澤夏樹さんと吉川浩満さんの対談イベント(4月25日)の模様をダイジェストでお届けします。(HONZ編集部) 池澤:今日はまず、吉川さんに御礼を言わないといけません。この本を出す前に、何かとんでもない間違いをしているんじゃないかと心配になって、ゲラをお送りして、目を通していただきました。いわば学術的な査読をお願いした。実際、あちこちにあった間違いを教えていただき、そのおかげで無事に出版できました。大変ありがたいことでした。 吉川:すごく面白くて、一晩で一気に読みました。すぐに編集の方にメールを送っ
by Chen Feng 科学・技術・工学・数学の教育分野を指すSTEMは「女性よりも男性の方が向いている」というステレオタイプがいまだ存在します。では実際に性別によって差異はあるのか?と、160万人の高校生の成績を男女で比較した結果が発表されています。 Gender differences in individual variation in academic grades fail to fit expected patterns for STEM | Nature Communications https://www.nature.com/articles/s41467-018-06292-0 Study of 1.6 million grades shows little gender difference in maths and science at school https:
科学的には、グルタミン酸ナトリウムを常識的に食べる量であれば安全とされています(食品安全委員会の資料「食べ物の基礎知識」参照)。 味覚障害を引き起こすとの説も、後述しますが根拠はあやふや。あり得ない、という見方が科学者の大勢です。なのに、消費者の中には嫌う人が多い。その現象は世界で見られ、アメリカでもno-MSGとパッケージに大きく書いた食品が売られています。どうして誤解されているのでしょうか? 味の素社がこの問題と正面から向き合い、世界へ正しい情報発信をしようと9月20、21日、ニューヨーク・マンハッタンのホテルでフォーラムを開きました。 シェフや栄養士、メディア関係者、それに世界各国の味の素現地法人から社員や協力者、オピニオンリーダーなど約200人が集まり、講演やパネルディスカッションが行われました。 日本企業が海外で開くこの手のイベントは、日本国内で「海外で開催しました」と言って箔を
材料開発の分野で人工知能(AI)の“頭の中”を理解する研究が進んでいる。AI技術は材料開発の強力な武器として新材料の候補をいくつも提案しているものの、材料研究者はその判断の過程を解釈できなかった。そこでAIと材料の研究者たちがタッグを組み、AIの頭の中を解読しつつ、解読可能な手法を開発している。この取り組みはAIがさまざまな異分野に使われるためのモデルケースになる。 信用させるには―深層学習だけに頼らず 「この3年、本当に勉強になった」と物質・材料研究機構の徐一斌(しゅういーびん)データプラットフォーム長は振り返る。熱伝導材料の開発にAI技術を利用し、新しい断熱材料を開発することに成功した。 徐プラットフォーム長は、材料研究の中でも実験系の出身だ。材料を合成し、実際のモノで性能を確かめることを重視する。「実験と計算の結果が合わないことは幾度も経験してきた。その上でAIを信じて新領域に踏み出
系統体系学の世界: 生物学の哲学とたどった道のり (けいそうブックス) 作者: 三中信宏出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2018/04/24メディア: 単行本この商品を含むブログ (16件) を見る 本書は三中信宏による「思考の体系学」に続く単系統群トリロジー第2弾に当たり,分類学(taxonomy)と系統学(phylogenetics)を含む体系学(systematics)とはどのような知的営みであるのかをそのパターン(学説史)とプロセス(科学哲学)から深く解説する一冊.当初上下2巻で構想されていたものが1巻に収まっており,内容が凝縮された濃厚な本になっている. プロローグ プロローグは10年前にある雑誌に書いた三中の自分史から始まっている.宇治で少年期を過ごし昆虫や古銭を蒐集していた著者は高校大学時代になると本や論文を読みながらマルジナリアを書き込むことに喜びを見いだすようになる
夏休みに子どもと取り組んだ理科実験を紹介します。 自宅にあるもので、簡単にできます。化学反応が激しいですが、安全な実験なので、小学校低学年の子どもにおすすめです。 うちの子どもは大興奮でした。 用意するもの 最低限必要なもの ・酢(米酢やフレンチビネガー) ・油(サラダ油やオリーブオイル) ・重曹(掃除・洗濯用) ・透明な容器(ガラスのビーカー◎) あったら良いもの ・食用色素(あったほうが面白いです) 実験方法 1.ガラス容器(ビーカー)に油を注ぐ(半分くらいでOK) 2.酢を1.の容器に少しずつ注ぐ 酢は、油とは混ざりませんので、丸い酢の粒がたくさんできて、油と酢の二層になります。油は、酢よりも軽いので上側の層が油層です。 この様子に、子どもは驚いていましたよ(笑)。 3.食用色素を入れる しばらく待つと、色素がだんだんと酢に溶けてきます。 4.色素が全部溶けたら、重曹を入れます。(小
2018/01/24その他 株式会社 林 原 雑誌Natureに論文 “Dietary trehalose enhances virulence of epidemic Clostridium difficile” が掲載されました。これを基に、WEBニュース等でトレハロースに関する報道がなされております。この研究論文に関する弊社の見解、及び弊社が製造販売しておりますトレハ®(トレハロース)の安全性に関して、次の通りご報告申し上げます。 1.各国でのトレハロース認可時期とClostridium difficile(CD)強毒菌の流行の関連性 弊社では、1995年にトレハ®(トレハロース)を国内上市して以来、長年に亘り大変多くのお客様に御愛顧頂いておりますが、これまで安全面での問題が提起されたことはございません。論文では欧米におけるトレハロースの食品認可時期と強毒菌流行との関連性が論じられて
来週発売のNatureに、ちょっと恐ろしい論文が掲載される。普通に食品に添加されているトレハロースが、難治性の腸炎の原因クロストリジウム・ディフィシル(CD)の流行の原因になっているという研究だ。実験の詳しい内容は私自身のブログを参照してもらうことにして、重要なメッセージだけを紹介しておく。米国テキサスのベーラー大学からの論文で、CDが勃発した臨床現場では極めて重要な情報だと思う(Collins et al, Dietary trehalose enhances virulence of epidemic clostridium difficile(流行性のクロストリディウム・ディフィシル強毒株の毒性は食事の中のトレハロースにより増強される)Nature,2018 in press:doi:10.1038/nature25178) トレハロースグルコースが2個結合したトレハロースは、温度や
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く