全ての戦略には着点が必要である。そして着点に到達する過程を目標によって管理する。ここでは、着点および目標の定義、および戦略との関わりについて述べる。 スポンサーリンク 着点(Goal)の定義 着点(ちゃくてん)とは、物事が到達すべき領域を表す概念である。中世英語の「gol(境界、限度)」を語源に持ち、到達への試みから望まれる結果を表している。戦略の文脈上では「Goal」を「目的」と訳すと不十分な場合が多く、ここでは「Goal」を「着点」または「ゴール」と置き換えて記述する。よって、「着点」は「Goal」と同義ではあるが、日本語の「目的」「目標」とは異なる。 なお「目的」は到達すべき事柄などの結果そのものを指しており、「領域」や「範囲」という概念を有していない。「目的」は達成したかしていないか、または一部を達成したかどうかしか議論することができない。 一方「着点」は、境界を定義に含めることに