ネタとは元々、種(タネ)をひっくり返した隠語。具体的には、文章などの材料、食材、証拠、仕掛けなどを指す。隠語だから、特定の業種で使われていた言葉が一般に広まったのだろうが、その業種が何かは分からない。「話の種」とも言うくらいだkら、噺家さん関係なのであろうが。 「ネタ」は仕込むもの 食材という意味での「ネタ」といえば主に寿司ネタだろう。特に、握り寿司の寿司ネタは豊富である。握り寿司において、その握り方に目が行きがちだが、職人は握り寿司をただ魚をさばいて握っている訳ではない。寿司ネタは職人による丁寧な仕込みが施されている。特に、煮ても焼いても水っぽいコハダは仕込みに手間がかかり職人泣かせ。コハダで寿司職人の技量が分かるとも言われる程だ。ネタを仕込むことで美味しさを引き立てる。まさに、職人の腕の見せ所である。寿司ネタの仕込とは味の演出である。 寿司屋の仕込み すし|美の壺 噺家や芸人での「ネタ