トルコのVFX(視覚効果)アーティスト、アイドゥン・ブユクタシ氏は、自分の夢に出てきたイメージを写真で再現している。都市の景観を上空から撮影し、その写真をデジタル処理で空に向かって折り曲げる。そうして、映画「インセプション」を思わせる写真ができあがる。 こうした写真を集めた写真集「フラットランズ」には、デジタル加工された非現実的な風景が数多く掲載されており、見る人は時間や空間の感覚がゆがめられたように感じる、とブユクタシ氏は語る。 ブユクタシ氏は、「これらの写真は、人々が普段暮らしている現実世界を非現実的な物のように見せてくれる」と述べ、「(写真を通じて)人々に多次元の感覚を体験してもらいたい」と付け加えた。 ブユクタシ氏がこの変わった写真を撮るようになったきっかけはSFだという。ブユクタシ氏は幼少期にアイザック・アシモフやH.G.ウェルズらの本を読み漁り、ワームホールやパラレルワールド、