おそらく男の子のうちの何割かは、酔っぱらうとはしゃいで脱ぐことがある(女の子も脱ぐが、大抵は室内なので問題にはならない)。そのうちの何割かは運悪く警察に捕まる。そのうちの更に何割かは逮捕に抵抗してお巡りを殴る。ローマでもパリでもそういうのは見た。逮捕劇は大抵和気藹々としており、お巡りも、いっちょお灸据えてやるかなにやにや、であり、捕まる方も、やっちまいましたでへへ、なのが常であった。ウィーンの大晦日の時には、爆竹は捕まっていたが、脱ぐ奴は放置されていた。ま、武勇伝というところである。 ところがこの国では大騒ぎになっちまうんですな。 ここからは陰謀説になるが、たぶん警察は来年度の予算獲得に向けて自分たちの活動ぶりをアピールしたいのであろう。何しろ住宅街のパトロールひとつまともに出来ず、空き巣ひったくりは原則放置(警戒を訴えて回るのは区役所の車だ)、財布をすられて警察に行くと、のらくら逃げ回っ