2018年9月に始まった本連載でしたが、誠文堂新光社ウェブサイト内の「よみものどっとこむ」との連動企画として、2019年1月よりあらためてスタートを切ることになりました。20年以上にわたってニューヨークに暮らし、アメリカから日本を、そして世界を観てきたジャーナリスト・北丸雄二さん。そこで得た知見をもとに、「LGBT」の今を読み解きます。 日本でも4カ月近くも好調な興行を続ける『ボヘミアン・ラプソディ』が、米国ゴールデングローブ賞を取ったと伝えるNHKニュースの紹介のしかたが「英国のロックグループ『クイーン』が世界的なバンドになるまでを描いた映画」というものだったので、おいおいそんな内容じゃあ賞は取れんだろ、と一人でツッ込んでいたのですが、でもまあ世間じゃあそういう無難な紹介文が好まれるのかなと思う自分もいます。どうせ、わかる人はわかるし、わからない人はこの映画を見ることもないだろうし、と。