『日本会議の研究』著者の菅野完氏が起こした性的暴行事件について、東京地裁(天川博義裁判官)は8月8日、氏に慰謝料100万円を含む損害賠償110万円の支払いを命じた。被害を受けた女性は2015年末、220万円の損害賠償を求めて民事訴訟を提起していた。菅野氏は判決を不服として控訴。また菅野氏側の弁護士が不適切なブログを流布したことにより、被害者が誹謗中傷され、<セカンドレイプ>にさらされるという新たな問題が起きている。 判決について被害者側の青龍美和子弁護士は、「原告(被害者)が主張立証した事実をほぼ全面的に認め、苦しみが続いていることも考慮した画期的な判決」だと評価。お茶の水女子大学の戒能民江名誉教授(ジェンダー法学)は、「加害者である菅野氏自身が『比較的軽微』であると軽んじてきた性的暴行に対して、損害賠償命令が出たことは画期的であると言える。性的暴行を受けたせいで、被害者がカウンセリングに