足の指先が地面に着かない「浮き指」の子供たちが増えている。運動不足に伴う足指の筋力低下などが原因とみられるが、昨今の新型コロナウイルス禍で外出の機会が減り、さらなる増加も懸念される。放置すれば腰痛や歩行障害につながる恐れもあり、大阪では今年度から、専門家がAI(人工知能)で小学生の姿勢を分析し、浮き指症状の改善に向けた取り組みに乗り出した。(中井芳野) 【写真】「浮き指」症状を示す測定画像 4月中旬、大阪府泉大津市の市立条東小学校。マットの上で足をそろえ、まっすぐに立つ1、2年の児童を、理学療法士がタブレット端末を使って撮影していた。2分ほど待つと、端末に2枚の画像が表示された。一枚はセンサー付きのマットで測定した足裏の画像。力の入れ具合が色の濃淡で示される。もう一枚は全身を写したもので、姿勢のゆがみ具合が上から直線で描かれている。 ヘルスケアシステム開発会社「Posen(ポーズン)」(大
