尾崎 義美 3月20日、ナラーラ総会で中塚明奈良女子大名誉教授の講演を聞いた。講演は、「韓国併合」についての話であったが、そのなかで、時の政府や支配者が歴史的事実を偽ったりウソをついたりして、国民に間違った歴史認識を植え付けてきた例(歴史の偽造といってもよい)をいくつか紹介された。 ウォーナー伝説とは 私はいま、法隆寺でボランティアガイドをしているが、法隆寺や奈良と関係の深い話として、「さきの太平洋戦争中、アメリカ政府や軍はウォーナー博士の進言に基づいて、京都、奈良、鎌倉などを空襲せず、日本の貴重な文化財を守った」というものがある。これがウォーナー伝説といわれるものである。 この話は、敗戦(1945年)直後から1990年代まで日本全体に広く流布され、いまも信じている人は少なくない。法隆寺をはじめ全国6か所にウォーナー感謝記念碑が建てられている(法隆寺では境内西の端に「ウォーナー塔」という石
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