自然のことごとくに神を見いだし、外来文化の仏教と出合い“神仏習合(しんぶつしゅうごう)”という新しい祈りの形を作り出した日本人。その出発点は「奈良」にありました。 『和樂』8・9月号の大特集「ニッポンの原風景を歩く!」のひとつとして、歌人・馬場あき子さんと「奈良」の地を訪ね、日本人の原風景を見つける旅に出かけています。 樹木、海、山、湖、草花……あらゆる自然の内に、神聖なるものを感じてきた古来以来の日本人ですが、その自然を切り拓き、変化させてきたのもまた同じ人間。 「人の手を経ない山林は、もはやこの国にはあまり残されていません。そういう、手つかずの自然を私たちは“原風景”と呼ぶ。だとするならば原風景というのは、本来、どこにでもあるはずだったもの。けれど、大きな意味で私たち日本人にとっての“心の原風景”というとき、やはりそれは奈良へとたどりつくように思えるのです」と、馬場さんは言います。 数
![日本人の心のふるさと、原風景は奈良にあり!](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/9ee15a16f149ab1a8012a6163f5272c9553f0cc4/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcancam.jp%2Fuploads%2F2014%2F07%2Fwaraku201408_065_.jpg)