みずほ情報総研 ： TOGAF9 ビジネスとITをつなぐEAのためのフレームワークに関する研究 (2/3)
では、実際にTOGAFの中には何が書かれているのかを順番に見ていくことにしたい。TOGAF9は、全体で7つの「部（パート）」から構成されている【図3】。この構成はTOGAF8シリーズからの大きな変更点で、記述内容の関連性を改めて確認し、適切な箇所に移動・統合するなどの編集が行われた。また、同時に「モジュール構造」の考え方が導入された。記述内容を構造化することで各部の独立性を高め、利用者の利便性、今後のバージョンアップ時の作業の容易性を高めている。 【図3】TOGAF9各部の概要 左右スクロールで表全体を閲覧できます
TOGAF® - オープン・グループ・ジャパン ホームページ
TOGAF® 標準とは ▲ TOGAF® 標準は、グローバルなIT標準団体であるオープン・グループのアーキテクチャ・フォーラム（アーキテクチャ技術部会）が長年にわたり開発してきた、エンタープライズの経営意思に立脚したITシステム体系（ITアーキテクチャ）を策定するための手法およびツールです。 デジタル・トランスフォーメーションは今やビジネスを進めていく上で必須のものであるにもかかわらず、技術的な方法論（How）ばかりが語られ、ビジネスで何を（What）実現すべきかが忘れられているのが現状です。このWhatを深く突き詰めていくことが、エンタープライズ・アーキテクチャ（EA）の役割であり、TOGAF® 標準はこれを推進するフレームワークとして、Fortune・トップ500社の内の60%以上で使われ、認証者も10万名超を数えるなど、全世界で活用されています。 TOGAF® 標準は今や、すべてのエ
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