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2010年2月4日のブックマーク (4件)

  • アマゾン vs.マクミラン (2):agency modelの幻想

    You are here: Home / と出版ビジネス / Book Industries / アマゾン vs.マクミラン (2):agency modelの幻想 出版社は「メーカー」でアマゾンを「書店」と考えるのは時代錯誤だ。アップルと大手出版社が合意した「エージェンシーモデル」は一見“合理的”に見えるが、デジタル時代の知識コンテンツの生産と提供というバリューチェーンの中で、プレーヤーの役回りは固定していない。既存のコンテンツに関しては、著者がメーカーで出版社は卸業者の一つに過ぎないのだ。中心的なプレーヤーは読者と著者。その他はすべて“エージェント”であることを忘れるべきではない。 “Book+α”こそ出版社の生きる道:付加価値なくして価格なし デジタル時代は、それぞれの役回りをゼロから確認し直した方がいい。役割を拡大していくアマゾンを手数料ベースの販売エージェントとしておきたいのは

  • アマゾン vs.マクミラン (1):E-Bookの価格問題

    アマゾンとマクミラン両社の小売価格をめぐる紛争は、1月31日にアマゾンが値上げ受け入れを表明したことで表面上は後者の「勝利」に終わり、先週アップルが iPad/Bookstore で導入した手数料モデルの影響が早くも出た形となった。日でも様々な形で伝えられているが、多くは出版社とそれを“支援”するアップルの勝利とするものが多い。筆者はまったく別の考えを持っている。出版社はまだデジタル化の意味を理解していない。 マクミランは勝っていない。時計を止めただけ 流れを整理すると、多くのタイトルについて、マクミラン社は$12.99~$14.99の価格設定で発売し、以後自由に引下げるモデルを希望し、アマゾンは$9.99のフラットレートを希望して対立した。その結果、アマゾンは紙を含むすべてのマクミラン社書籍の扱いを一時停止した。3~5ドルの違いだが、読者にとって30~50%の大幅値上げとなるから、アマ

  • マクミラン対アマゾン、バトルの顛末

    1月29日の週末、何の予告もなしに米アマゾンのサイトから大手出版社の一つ、マクミランのが急に買えなくなった(マクミランはドイツのホルツブリンクを親会社とし、傘下のインプリントには、一般書のセント・マーティンス、SF/ファンタジーのTor、文芸のファラー・ストラウス&ジルー、ノンフィクションのヘンリー・ホルトなどを持つ)。断片的な事実関係が明らかになるにつれ、キンドル版Eブックの価格を巡る争いが発端になっていたことがわかった。 アメリカで約2年前から発売になったキンドルは、パソコン画面よりも目に優しいEインク、パソコンにつながなくても1分以内に買ったタイトルをダウンロードできるG3ネットワーク、通信費はアマゾン持ち、などの理由で着実に浸透していった。読書好きの人にとって何よりも魅力的なのが、ハードカバーならどう安くても20ドルはする売れ筋の新刊の多くが、キンドル版なら屋に足を運ぶこともな

  • 『モテキ』3巻 - 雨宮まみの「弟よ!」

    先日、超美人でスタイル抜群の友人と『モテキ』の話をしていたところ(なぜスタイル抜群で超美人が『モテキ』を読むのかということも重要なポイントなのでしっかり覚えておいてください)、その友達が「いつかちゃんって、当はいちばん男に好かれるタイプじゃないですか。なのに自分はモテないとか言っててムカつきますよね!」と言い出して、そそそういえば……と思いました。 私は『モテキ』3巻はっきり土井亜紀派なんですが、なぜそんなに土井亜紀に来るかというと、彼女の「女だから(土井亜紀の場合「美人だから」も加わる)ってラクに生きていけるわけない」っていうところ、自分なりにやりがいのある仕事を見つけて生きていきたいと思ってるところ、そして「私だって自信ないのよ?」「踏み込むのを怖がらないでよ」っていうところ、などなどなんですよね。土井亜紀は「女」である前に「個人」としての自意識や「社会に認められたい」っていう気持ち

    『モテキ』3巻 - 雨宮まみの「弟よ!」
    chibama
    chibama 2010/02/04
    すばらしいレビュー...!