東京商工リサーチによると、男性誌「LEON」の創刊編集長を務めた岸田一郎氏が設立した出版社、KI&Company(東京都渋谷区)が26日までに東京地裁から特別清算開始決定を受けた。雑誌の販売環境が厳しさを増すなか、2007年3月に男性向けライフイフスタイル誌「zino」を創刊したが、販売部数、広告収入とも伸び悩み、08年4月をもって休刊、同年6月30日の株主総会決議により解散していた。 特別清算開始決定は11日付。赤字から脱却できず、07年9月にはジャスダック上場の親会社オールアバウトの子会社となっていた。負債総額は約7億2千万円で、オールアバウトからの借入金。 岸田氏は主婦と生活社が発行する「LEON」の編集長時代、「ちょいワルオヤジ」「ちょいモテオヤジ」などの言葉を流行させ、話題となった。 【関連記事】 カリスマ店員ブランド「カリアング」の衣料品会社が破産 「武富士ダンサーズ