谷本真由美さま 卒業式も花見もないニューヨークは3月なんてただの冬の延長戦という季節で、いきなり夏時間になって1時間寝る時間を損した気になるのが春の風物詩ですが、いかがお過ごしですか? アメリカで本当に書店が増えているのか?という話なんですが、閉店しちゃったり、オープンしたりを全部合わせて、差し引きした結果、アメリカ全土でこの5年で300店舗ほど増えてる、というペースなので、どこぞのアメリカの地方都市に住んでて「そういえば最近、本屋が多くなったよね」などという感覚はまるでありません。 もともと、日本みたいに本はどこで買っても同じ値段で、売れなければ返せるし、放っておいても商品はどんどん取次が送ってくる、という商売ではないので、本当に本が好きで、商売っ気のある人にしか本屋はできません。アメリカに行けば日本人はみんな「思ってたほど本屋さんがないなー」と思うはずです。 アメリカの書店の半世紀をふ