「校則だから従え」というのは、本当に「思考するな。自立するな」という訓練を受けていることと同じです。 麹町中学の工藤校長が著書の中で書かれていましたが、学校の改革は、かなりのところ、校長の決意ひとつでできるようです。大変な努力を必要とし、激しい重圧に直面しますが、やってやれないことはないのです。 それが証拠に、校長が代わると、自由な校風で知られた公立中学校が、他の中学と同じような厳しい校則に戻る場合があります。最近、僕は、希望のひとつだと思っていた中学校がそうなりかけているという知らせを聞いて、とても哀しい気持ちになりました。新任の校長が、改革の継続を拒否したのです。校長は、そういう判断ができるのです。 麹町中学の工藤校長は、2020年3月に転任されましたが、後任の校長先生が、工藤さんの方針をそのまま受け継いでくれました。 僕が司会しているNHK BS1『COOL JAPAN』で取材させて
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