前々回は英語での読みやすさ指標、前回は日本語での読みやすさ指標の先駆的研究について述べました。今回は、日本語の読みやすさ指標について、最近の動向について触れてみたいと思います。 こんな面白いツールが公開されています。 図1.日本語テキストの難易度を測る -obi-2- このツールは、名古屋大学佐藤研究室で開発されたツールで、日本語テキストの難易度(リーダビリティ)を推定するプログラムになります。一見Flesch-Kincaid Grade Levelと類似しており、小学校1年~高校3年+大学の計13段階に難易度を分類推定してくれます。正確な解説は公開情報に譲ったほうがよさそうですね。 帯2:日本語テキストの難易度推定 更に、もっと正確には論文も公開されています。 近藤陽介, 松吉俊, 佐藤理史. 教科書コーパスを用いた日本語テキストの難易度推定. 言語処理学会第14回年次大会発表論文集,