優れた安全機能などで日本のユーザーにも人気が高いスウェーデンの自動車大手ボルボ・カーが、2030年までに新車販売のすべてを電気自動車(EV)にするという。しかも、EVの全モデルはインターネットのみで販売するそうだ。 3月2日夜、スウェーデンの本社で新型EVモデルのお披露目とともに、電動化戦略を発表したもので、きょうの日経なども「ボルボ、30年EV全面移行」などと報じている。欧州各国や米カリフォルニア州など世界各地でガソリン車の販売規制強化の動きが活発になる中、経営資源をEVに集中して競争を勝ち抜く考えのようだ。 ボルボがEVの専業メーカーになるということは、2030年以降は、ガソリン車やトヨタ自動車などが得意とするハイブリッド車(HV)も販売しないことになる。ボルボはこれまでも2025年に世界の新車販売の5割をEVにすると表明していたが、今後10年間でEV化を一気に加速させる方針だ。 欧州