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書評に関するcurionのブックマーク (53)

  •  「科学の発見」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    科学の発見 (文春e-book) 作者: スティーヴン・ワインバーグ出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2016/05/27メディア: Kindle版この商品を含むブログ (4件) を見る 書は電弱統一理論(ワインバーグ=サラム理論)によりノーベル物理学賞を受賞した理論物理学者スティーヴン・ワインバーグによる科学史のである.原題は「To Explain the World: The Discovery of Modern Science」.スコープとしては古代から科学革命までの西洋における物理学と天文学の学説史を扱っている.そもそも書は学生向けの科学史の講義ノートから生まれたであり,2つの点で極めて斬新なになっている. まず,超一流の物理学者により,古代から近世までの様々な理論が一貫したフレームで捉えられていることがあげられる.2番目に,そしてこれは極めて特筆すべきことだが,

     「科学の発見」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • [書評] 脳が壊れた(鈴木大介): 極東ブログ

    通常の生活もままならない最貧困の状況に陥った若い女性が、主にセックスワークで日銭を稼ぐようすを描くことで関心を呼んだルポルタージュ『最貧困女子』(参照)の若手のジャーナリスト鈴木大介氏が、41歳のときに脳梗塞で倒れた。書『脳が壊れた』(参照)は、その渦中、その後、そしてリハビリを経て、高次脳機能障害に陥った状態を描いている。昨年の『新潮45』の10月号・11月号に掲載された『41歳、脳梗塞になりました』を加筆してまとめたものだ。よく描けているので、文章からは高次脳機能障害の様子は見られない。 若い人でも脳梗塞になることもある。その結果、死に至ったり、各種の大きな障害が残ったり、また外見から見えづらい高次脳機能障害を残すことがある。私も自著にも記したが、こうした問題に関心があり、この種類のやよく読むようにしている。 鈴木氏の脳梗塞は右脳に発生したらしい。人間の脳は機能的に左右分担をしてお

    [書評] 脳が壊れた(鈴木大介): 極東ブログ
  • 私の微分積分法がすばらしい - researchmap

    といっても ”私” の微分積分法ではなく、吉田耕作著『私の微分積分法 解析入門』(ちくま学芸文庫)のことです。このはもともと1981年に講談社から出版され、久しく品切れ状態であったのが、今年の四月にようやく文庫として再刊されたものです。 微分積分法のには、だいたい二種類あって、一つは実数の話であるとか論法を厳密に記した由緒正しいもの、そしてもう一つは微分積分法の機動性を重視したです - 最近はこの二つとは別のタイプとして一般向けと称する触りの部分だけのも流行っているようですが、これは除いて考えることにします。最初の二つのうちどちらが良いのかは読者のニーズに依りますが、純粋数学を専攻したいのであれば、前者ので学ぶというのが正道とされています。また執筆者側も数学者に書かせると大概は前者のタイプのになり、応用家に任せると後者になる傾向があるようです。書の執筆者はと言えば、日を代表

  • 【書評】『18歳のビッグバン 見えない障害を抱えて生きるということ』(小林春彦・著) : やまもといちろう 公式ブログ

    自分の力だけで乗り越えられそうにない問題に直面しても、弛まず歩いていくことの大事さを教えてくれるのが書です。強くお奨めしたい一冊です。 この『18歳のビッグバン』では、言葉の強さ弱さよりも、たどたどしさの中にある伝えるべきことの率直さ、文字の運びの美しさが光る感じですが、一方で、何らかのハンディキャップを抱えて生きる人が生きていくうえでの等身大であり続けることのむつかしさもまた、垣間見せるわけですね。 何かにもやもやしている人ほど、このの訴えかけるものから感じ取れるエネルギーは大きいのではないでしょうか。 一口に「障害を抱えて生きる」といっても、人によって千差万別であるし、受け止め方もかなり異なる世界の話ですし、書は必ずしも読者に共感してほしい、泣いてほしいという感じではなく、淡々と問題を受け止め、自分なりに解決していくさまを読ませる内容になっています。「どうにもならない問題を抱えた

    【書評】『18歳のビッグバン 見えない障害を抱えて生きるということ』(小林春彦・著) : やまもといちろう 公式ブログ
  • [書評] イスラム国(著・アブドルバーリ・アトワーン、監修・中田考、翻訳・春日雄宇): 極東ブログ

    ではこの夏に翻訳されただが、原著の出版から遅れたわけでもない。扱っているのは表題通り「イスラム国」である。この表題が選ばれている理由も同書の初めに書かれている。全体として、比較的最近までの範囲で、イスラム国を知る上で重要となる基礎的な情報がバランスよくまとまっている好著である。 なにより、この種類のにありがちな、西側社会への偏向あるいはその裏側の憎悪といった情感的な色合いが引き寄せる文脈からはエレガントに脱していることは、沈着な書の文体からもわかるだろう。陰謀論的な記述もない。池上彰ならもっと手際よくまとめたかもしれないとも思えるかもしれないが、日人向けのわかりやすさから抜け落ちそうな微妙なディテールに含蓄深い陰影がある。 イスラム国をめぐる現状の混乱の、元凶とまではいえないが、大きな要因には、米国の中近東戦略と、フランスの中近東戦略がある。西側として見ると二国とも同一のように

    [書評] イスラム国(著・アブドルバーリ・アトワーン、監修・中田考、翻訳・春日雄宇): 極東ブログ
  •  「奴隷のしつけ方 」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    奴隷のしつけ方 作者: マルクスシドニウスファルクス,ジェリートナー,橘明美出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2015/05/28メディア: 単行この商品を含むブログ (14件) を見る 書はケンブリッジの古典学の専門家ジェリー・トナーによるもので,古代ローマ時代の奴隷について架空のローマ人が書いた書物という体裁で著述されている.だから書の著者名はあくまでマルクス・シドニウス・ファルクスと表記されているのだ.邦題は「しつけ方」となっているが,原題は「How to Manage Your Slaves」であり,単にしつけの問題ではなくどのようにマネージするか全般が書かれている. 購入ノウハウ,活用法(どのような仕事にどう就かせるか,どう事を与えるかなど),罰し方が前半の主要部分になる.購入については当時の様々な状況の説明が面白い.逃亡癖があったり,実は自由人である場合(自由人を海

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  • 新しい目を得る『美術の物語』

    世界で最も読まれている美術の。 原始の洞窟壁画からモダンアートまで、西洋のみならず東洋も視野に入れ、美術の全体を紹介する。書ほど広く長く読まれている美術書は珍しい。「入門書」と銘打ってはいるものの、これはバイブル級のスゴなり。 おかげで、興味と好奇心に導かれるままツマミいしてきた作品群が、社会や伝統のつながりの中で捉えられるようになった。同時に、「私に合わない」と一瞥で斬ってきたことがいかに誤っており、そこに世界を理解する手段が眠っていることに気づかされる。さらに、美術品の善し悪し云々ではなく、人類が世界をどのように「見て」きたのかというテーマにまで拡張しうる、まさに珠玉の一冊なり。 まず、明快かつ達意の文に引きよせられる。このテのにありがちな、固有名詞と年代と様式の羅列は、著者自身により封印されている。代わりに、「その時代や社会において、作品がどのような位置を占めていたか」に焦

    新しい目を得る『美術の物語』
  • 『チェンジング・ブルー』文庫解説 by 成毛 眞 - HONZ

    ノンフィクション専門の書評サイトHONZを開始する前の2008年、たまたま書店店頭で見つけた書を手にとった。そして強い衝撃を受けた。日人にこのような素晴らしい、出版史に残るような科学読み物が書ける日が来るとは思わなかった。このようなこそ世の中に紹介しなければならないという義務感を感じた。それまで個人ブログを利用して簡単な書評を書いていたのだが、組織化して専門のサイトを立ち上げる覚悟を決めた。それが現在のHONZである。素晴らしいは、新たな挑戦を生み出す力を持っているのである。もちろん書はHONZに常設している「成毛眞オールタイム・ベスト10」の筆頭である。 科学読み物は伝統的にイギリス人作家が上等だ。19世紀の大英帝国は世界中から文物と情報を集め、観察し、分類し、科学した。その結果として、彼らの末裔たるイギリスのサイエンス・ライターたちはつねに物事をグローバルに捉えるという視点を

    『チェンジング・ブルー』文庫解説 by 成毛 眞 - HONZ
  • 最高の入門書を一冊で『そうだったのか現代思想』

    きっかけは、このツイートに遡る。 色んなメンヘラを見てきて思うのは、あいつら圧倒的には読書量が足りねえってこと。メンヘラが一心不乱に悩んでることは1000年とか2000年前のメンヘラが既に悩み終わってることなんだよ — プリンツ=オイゲン (@_sexperia) 2014, 12月 16 メンヘラに限らないし、2000年は盛りすぎだ。だが言ってることは合っている。ええトシこいたオッサンなのに、中学生からの悩み「私とは誰か(何か)?」がまだ悩み終わっていないのは、圧倒的に足りないから。存在論と認識論から始まって、認知科学や科学哲学、数学から仏教まで、道草が愉しすぎて終わる気がしない。わたしの時間が終わるまで、知りたいことを知り尽くしたい。 その手引きとなる一冊がこれだ。網羅性はないし単純化バイアスが掛かっているが、現代思想のエッセンスを凝縮し、ひたすら噛み砕くのが良い。要所要所で出てくる概

    最高の入門書を一冊で『そうだったのか現代思想』
  • 反知性主義1: ホフスタッター『アメリカの反知性主義』 知識人とは何かを切実に考えた名著 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    はじめに 反知性主義をめぐるを3冊読んだので、その話をちょっと書こう。なぜそんなものを読もうと思ったかというと、『現代思想』の「反知性主義特集」に対するアマゾンのレビューがぼくのツイッターでちょっと話題になっていたからだ。 「彼らは反知性主義だ」と規定する知性は知性主義的なのか? ぼくはこの特集を読んでいないし、読むつもりもない。が、このレビューの主張はよくわかると同時に、この特集のスタンスについて疑問が湧いてきた。 というのも、このレビューを信じるなら、この特集での「反知性主義」というのは、「自分とちがう考え」のことらしく(たとえば原発推進とか安部政権評価とか)、そしてそれを「反知性主義」と呼ぶのは、要するに「バーカ」というのをご立派に言い換えているだけらしいからだ。 さて、まずぼくはこの手の言い換えが嫌いだ。ぼくはしばしば、バカをバカとはっきり言うので、性格が悪いとか下品とか言われる

    反知性主義1: ホフスタッター『アメリカの反知性主義』 知識人とは何かを切実に考えた名著 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • 『アルツハイマーはなぜアルツハイマーになったのか』を読んだ - 虚無回転レシーブ

    ご無沙汰しております。読書日記を書いている場合ではない気もしますが、『アルツハイマーはなぜアルツハイマーになったのか』が猛烈に面白かったので紹介しますだ。 アルツハイマーはなぜアルツハイマーになったのか 病名になった人々の物語posted with amazlet at 15.08.15ダウエ・ドラーイスマ 講談社 売り上げランキング: 552,222 Amazon.co.jpで詳細を見る Amazonの紹介文には「病名から脳科学・神経学をひもとく、ユニークなメディカルヒストリー」とある。書で取り上げられているトピックには、「パーキンソン病」「アスペルガー症候群」「アルツハイマー病」などの有名な疾患もあれば、「ブローカ野」「ブロードマンの脳地図」など大学の脳科学の授業に出てくるようなトピックもあるし、はたまた舌を噛みそうなあまり耳にしたことのない病気も含まれている。目次は以下のとおり。

    『アルツハイマーはなぜアルツハイマーになったのか』を読んだ - 虚無回転レシーブ
  • 最強のタレント本コレクター・吉田豪氏に聞く「絶対読んでおくべき8冊」 : VILLAGE VANGUARD MAGAZINE

    遊べる屋ヴィレッジヴァンガードによる、Webマガジン。 痴(知)的好奇心のあるコラム、ニュースをお届けします。 「人よりも人に詳しい」といわれるプロインタビュアー・吉田豪さん。その知識の源でもあるタレント収集は宇宙一(たぶん)レベルです。そんな豪さんの蔵書の中から、ご自身が解説をつけた文庫のベスト8をご紹介いただきました! それと、最新刊『聞き出す力』についてもおうかがいしました。 --まず、豪さんの文庫解説の特徴をお聞かせください。 基、ボクの解説は著者とのバトルなんです。同じ題材を使ってどっちがおもしろ料理できるかっていう、タチの悪い解説。著者も知らないことを盛り込んだり、間違いを見つけて突っ込んだり。丸々新しいインタビューが入っていることもあるので、それだけで買う価値があると思います。クオリティは高いんですけど、そんなことをやりすぎて最近依頼が減ってきました(笑)。

    最強のタレント本コレクター・吉田豪氏に聞く「絶対読んでおくべき8冊」 : VILLAGE VANGUARD MAGAZINE
  • 俺的ラノベベスト100! - 晦日の夢でラノベを読む

    はい、毎日暑いですね。 もう外に出たくない。そんな日はクーラーの効いた家でラノベを読むに限る。という訳で俺的ベストラノベ100です。 いろいろ考えてたんですけど(ここら辺の云々は最後に)、今まで読んだラノベの中からベスト100の作品を上げていきたいと思います。 この作品面白いよねとかイヤイヤそれはないだろとか思いながら御覧ください。そしてよければ参考に読んでいただけると嬉しいです。 レーベル別に、少しのコメントと合わせてお送りします。お付き合いいただければ幸いです。 では早速。 電撃文庫(20) ◯正義の味方の味方の味方 著:哀川譲 正義と悪のバトルコメディー。悪のあり方の解釈が面白い。 ◯嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 著;入間人間 狂った愛憎劇。これほど読んでて影響されそうになった文章はない。 ◯とある魔術の禁書目録 著:鎌池和馬 新約含む。旧約新約含めて30巻超えの積み重ねから生み

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  • 【読書感想】そして、メディアは日本を戦争に導いた ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    そして、メディアは日戦争に導いた 作者: 半藤一利,保阪正康出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2013/10/11メディア: 単行この商品を含むブログ (15件) を見る Kindle版もあります。 そして、メディアは日戦争に導いた 作者: 半藤一利,保阪正康出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2013/11/15メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 内容(「BOOK」データベースより) 軍部の圧力に屈したのではなく、部数拡大のため自ら戦争を煽った新聞。ひとりよがりな正義にとりつかれ、なだれをうって破局へ突き進んだ国民…。昭和の大転換期の真相を明らかにし、時代状況が驚くほど似てきた“現在”に警鐘を鳴らす。 「昭和史」の大家である、半藤一利さんと保阪正康さんの対談形式の「太平洋戦争とメディア」。 この対談で、おふたりは、「現在の日から、当時のメデ

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  • 決して人前では読まないでください『ワンダー Wonder』

    まちがえた、読むんじゃなかった電車の中、ずっと涙が止まらない。 わたしは、ときどき、失敗する。『シュタインズ・ゲート』といい、『さよならを待つふたりのために』といい、琴線ふるわせ涙腺ゆるめる傑作を、車内で読むという間違いだ。朝のラッシュで泣きじゃくるオッサンは、相当キモくて通報レベルだと自分でも思う。 後から振り返ると、『Wonder ワンダー』の帯の惹句の「きっと、ふるえる」を甘く見てた。ええもう、たっぷり震えましたとも。理由は、緊張だったり恐怖だったり、怒りや悲しみもある。この主人公に移入するのは、かなり難しいが、彼や周りの人たちの感情はすぐに、まっすぐに伝わってくる。なかでも、いちばんわたしを震わせたのは、感動、それも「わたしの心の中にあるやさしさ」を見つけた感動なり。 ふつう、「やさしさ」は目に見えない。誰かを思いやる言葉や行動に、わたしが感じるもの。しかし、このを読みながら、登

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  • 『耳鼻削ぎの日本史』”やさしさ”から”見せしめ”まで - HONZ

    “耳鼻削ぎ”とは穏やかではない。というか、野蛮。現代人はそう感じるだろう。日歴史上で耳や鼻を削ぐといえば、戦国時代の話かな。敵の首をいくつとったか戦功を証明するのに、首だと持って帰るには重いから耳。いや耳だと左右二つ削いで数をごまかせるので鼻になったんだっけ。いやはや、戦国時代は血腥い…。 著者は日各地の“耳塚”“鼻塚”を訪ね歩き調査する。無惨に討たれた武士たちの耳や鼻が何百と葬られたというのなら、さぞや怨念が染み付いているだろう、怨霊話もあるだろう。耳や鼻を削ぐという行為の意味もみえてくるだろう、と思いきや。 なぜかどこへいっても「耳の神様が耳の聞こえをよくしてくださるところ」という話ばかりだったのだという。 私は日中の耳塚・鼻塚を訪ねてまわり〜(中略)けっきょくのところ、どこの耳塚・鼻塚からも不気味な怨霊譚が聞かれることはなかった。それどころか〜(中略)土地の人から愛され、ご利

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  • 都留泰作『〈面白さ〉の研究 世界観エンタメはなぜブームを生むのか』 - logical cypher scape2

    文化人類学者にしてマンガ家である筆者が、自ら「世界観エンタメ」と名づけた作品を取り上げ、それらの作品の面白さを分析する。筆者の専門である文化人類学の話が織りまぜられて進んでいく。 内容と直接関係ない話だが、この作者のマンガ『ナチュン』は読んでいて、現役の文化人類学者ということも知っていたのだけど、名大理学部出身だとは知らなかった。名大理学部というと、マンガ評論家の伊藤剛もそこの出身で、さらに聞いた話によると、アニメ評論家の藤津亮太もやはり名大理学部だという。その上、年齢も近い。 関係ないついでにもう一つ、泰作って「たいさく」じゃなくて「だいさく」なのも知らなかった。 世界観エンタメとは何か、というと、人間ドラマよりも世界観を重視した作品で、その世界に住みたくなるような感覚をもたらし、何度も繰り返し視聴するリピーターを生み、それによってヒットしているような作品のことである。 かなり多種多様な

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  • 正規表現技術入門を読んだ | κeenのHappy Hacκing Blog

    κeenです。正規表現技術入門という書評が望まれているようなので今日買ってきて読みました。 私のバックグラウンドと目的 バックグラウンドは RubyとUnixの正規表現はそこそこ使ってる ドラゴンブックは読んだことある RE2の概略も知ってる VMベースの言語処理系のコミッタなのでVMへの理解もある Standard MLの正規表現エンジンを開発中。機能はほぼ揃ってる な感じです。で、実装中の正規表現エンジンがこので紹介されてるVM型でもDFA型でもなくVM型の素朴な形、ASTのインタプリタで 実装されてるので インタプリタのまま追加出来る機能はないか 高速化を目指すならVM化とDFA化どちらがいいか (既存のSMLの正規表現エンジンではVMバックエンドやDFAバックエンドでグルーピングが使えないので)高速な手法でのグルーピングの実装方法が知りたい 後方参照の実装方法が知りたい など

    正規表現技術入門を読んだ | κeenのHappy Hacκing Blog
  • 書評、読書感想、読書案内の違いについて、1つの本で書き分け練習してみた(小説編)。

    読書ブログは「要約・まとめ」「書評」「読書感想文」「読書案内」にタイプ分け可能、という記事を書いたのですが、そういえば私、この違いを上手く書き分けられる自信が全くもってありません。 読書ブログって難しい。 要約・まとめ:あらすじや目次の転載、文の要約 書評(ブックレビュー):主に出版されたばかりのについて、客観的に、コンテクスト(の背景や文脈)を含めて批評 読書感想文:自分が影響を受けたについて、主観的に、どのような読書体験が得られたのか共有 読書案内(ブックガイド):自分が面白いと思うについて、主観と客観を交え、どのような魅力や見どころがあるか紹介 特に書評読書感想。違いを意識せずに書き始めると、足して2で割ったようなふわっとした文章が出来上がります。書き分けのスキルが高くない以上に、訓練が足りてないんですよね多分。 そんなわけで、1つのについて1.要約、2.書評、3.読書

    書評、読書感想、読書案内の違いについて、1つの本で書き分け練習してみた(小説編)。
  • 坂井豊貴『多数決を疑う』(岩波新書) 9点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

    5月11 坂井豊貴『多数決を疑う』(岩波新書) 9点 カテゴリ:政治・経済9点 サブタイトルは「社会的選択理論とは何か」。単純な多数決の問題点を指摘し、その代替案、さらには多数決に依拠している現在の政治のこれからのあり方を問う非常に面白いになっています。 個人的にこのが素晴らしいと思った理由は2つあって、それは(1)社会的選択理論を初歩から丁寧かつ明晰に説明している点、(2)明晰であるがゆえに著者との根源的な政治観や人間観の違いが明らかになって政治に対する認識がより深まった点、の2点です。 まずは(1)の部分から。 社会的選択理論の入門書というと、佐伯胖の『「きめ方」の論理』あたりが有名だと思いますが(佐伯胖のでは「社会的決定理論」となっている)、さすがにもう35年も前のですし、何よりも300ページ近い、それなりに専門的なです。 また、社会的選択理論に触れたの中には、いきなり「

    坂井豊貴『多数決を疑う』(岩波新書) 9点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期