近年の甲子園は、膨大な練習と膨大な食事を吸収できた"ガタイ”がいい選手が多い。しかし、もっと無理なく成長することができるとしたら……。 新型コロナウイルスはなかなか収束を見せないが、スポーツ界は徐々に活動が再開され始めた。プロ野球・Jリーグの2大プロスポーツが先駆けとなり、アマチュアスポーツも少しずつ活気を取り戻しつつある。 野球界も「withコロナ」の生活様式を進めている。プロ野球の取材をしていても、変化を如実に感じる場面がある。 プロ野球のパ・リーグを2連覇している西武は、ホームでの同一カード6連戦の最後の日、試合前のシートノックを行わなかった。またパ・リーグの首位・楽天は、中軸を担う3選手、浅村栄斗、ブラッシュ、ロメロの負担を休養日やDH起用で軽減しながら、チームをうまく循環させている。 そして彼らは、試合でハイパフォーマンスを発揮している。チームが好調なのもうなずける。 この流れは
イングランドサッカー協会が、ユース年代の練習でヘディングを制限するガイドラインを発表し、大きなニュースとなった。サッカー選手の脳の病を発症する確率が、一般の人に比べて高くなるという。その危険性を認識し、育成の方法を見直したり、ルールを設ける必要があるという意見はまっとうだ。 一方、日本では指導者によって認識がまちまちなのが実情だ。実際に脳出血を発症した9歳のサッカー少年は、現在も治療中だ。 サッカー少年が苦しむ頭痛 2月上旬の週末。父と子でスキーに行った帰りの新幹線駅構内で、突然息子は頭を抱えたままうずくまった。 「痛い! 頭が痛いよ」 聞いたことがないような大きな声で泣きじゃくる息子を前に、男性は混乱した。 「どうして? 今日はサッカーの日じゃないぞ。なぜ痛いんだ?」 40代で会社員の男性は、このことがあった4ヵ月ほど前から、小学3年生の息子に度々頭痛が起きることを知っていた。 サッカー
(東京)―日本でスポーツをする子どもが、トレーニング中に暴力や性虐待、暴言の被害に遭っていると、ヒューマン・ライツ・ウォッチは本日発表の調査報告書で指摘した。調査からは、虐待を原因とするうつ、自死、身体障害、生涯にわたる心的外傷などが明らかになった。日本では2021年7月23日から、東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催される予定だ。 今回の報告書「『数えきれないほど叩かれて』:日本のスポーツにおける子どもの虐待」(全57頁)は、日本のスポーツにおける体罰の歴史をたどるとともに、スポーツにおける子どもの虐待が、日本の学校スポーツ、競技団体傘下のスポーツ、トップレベルのスポーツで広く起きている実態を明らかにした。ヒューマン・ライツ・ウォッチが行ったインタビューと全国的なオンラインアンケートによる調査では、50競技以上にわたるスポーツ経験者から、顔面を殴られたり、蹴られたり、バットや竹
ちょうど1年前、高校球界を揺るがす事件が、岩手で起きた。大船渡の3年生だった「令和の怪物」こと佐々木朗希(現・ロッテ)を巡って、県大会決勝でまさかの「登板回避」という判断が下された。将来を嘱望される右腕を守る“英断”か、甲子園を目指す球児の夢を絶つ“独善”か──1年の時を経て、國保陽平監督が「あの日」の真実を初めて明かした(取材・文/柳川悠二=ノンフィクションライター)。 「壊しちゃいけない」 令和の怪物こと佐々木朗希(18)がいた夏から365日、今も大船渡を指揮する國保陽平(33)は、まるで憑き物が落ちたように、活き活きと采配を振っていた。 岩手高野連の独自大会となった今夏初戦。笑顔で選手に声をかけ、身振り手振りを駆使して積極的に策を講じていく。 常に表情が硬直していて悲壮感が漂い、どこか選手との距離も感じられた1年前とは何もかもが違った。國保は言う。 「プレッシャーがあったんでしょうね
部活などでスポーツをしている子どもへの暴力について、国際NGOがアンケートした結果19%が何らかの被害を訴えていることがわかり、NGOは日本では従来からの指導方法が根強く、被害を把握するシステムが不十分だと指摘しています。 この調査は、人権を守る活動している国際NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」が行ったもので、オンラインによる会見で結果を公表しました。 調査は、ことし3月から部活などでスポーツをしている子どもや子どもの頃にスポーツをしていた人を対象にインターネットで行い、25歳未満の381人が回答しました。 その結果、指導者や先輩から殴られたり蹴られたりといった何らかの暴力を受けた経験があると回答したのは、19%にのぼりました。中には監督から「ミスをした時に暴力をふるわれ歯が欠けた」とか、「あごを殴られ、口の中が血だらけになった」という声が寄せられています。 また練習を遅刻したなどの理
元Jリーガーの下村東美氏が17日、自身のツイッター(@tomi_shimomura)を更新し、「ツーブロック禁止」について持論を述べた。 ツーブロックとはヘアスタイルを表す名称の1つで、主にトップよりもサイドや襟足を短めにカットし、段差ができるような髪型を指す。先日、SNSを中心に、一部の都立高校でツーブロックを禁止する校則が話題となった。 下村氏はツイッターで「ツーブロック禁止より、未だに野球部やサッカー部にある訳の分からない坊主制度をなんとかした方がいい……と高校1年時、坊主にさせられた俺が語る」と自分の経験を踏まえて語っている。 また、ユーザーから寄せられた意見に返答する形で「坊主にしてもサッカーは上手くならないですし、人間性も磨かれません…。戦後教育の流れなのか、悪しき習慣以外の何物でもないです…」と指摘し、罰則としての坊主にも「坊主にしても何も変わりません…。変わるのは髪型だけで
少し前、私が書いた2年前の記事のアクセスが伸びていました。 www.netlorechase.net なんでなのかなあと思ってエゴサしてみたら、なるほど、メンタリストDaiGoなる人が以前、「宿題が無意味」という話をクーパー先生の研究とからめて話したところ、それがいろいろと批判されて、「謝罪動画」を出した、という経緯があるようです。以下がくだんの動画です。 www.youtube.com いや、本当に恥ずかしい話、私はこの人と「ウィッシュ」の人の区別もつかなかったぐらい世事に疎くて、初めてこの方の動画を拝見したのですが、うーん、今はこういうのが人気あるんですねえ… しかしながら、「論文の中を読めば僕の言ってたことはわかる」と豪語する割には、上記の動画で引用されている情報の多くが不正確であり、いかがなものかと思いましたので、いくつか訂正していこうかと思います。 【目次】 中学生の宿題の相関は
兵庫県姫路市立中学校の柔道部で2015年にいじめが発覚した際、顧問教諭がいじめを隠蔽するような対応を取った問題。 当該顧問教諭は停職6ヶ月の懲戒処分を受けたが、処分を不服として提訴した。 いじめ事件の経過 当該校の柔道部は全国大会の常連校で、越境通学で下宿して通学する生徒も多数いる状況だった。 2015年7月7日、柔道部員の1年の男子生徒が早朝練習中にケガをしている様子に、副顧問の教員が気づき事情を聴いた。生徒は「上級生2人から何十発も殴られたり蹴られるなどの暴行を受けた。物差しで喉を突かれるなどもした」などと訴えた。加害者は当時3年と2年の男子生徒の2人だった。 副顧問は被害生徒を病院に連れて行くことになった。しかし柔道部顧問の男性教諭・H(当時57歳)が、副顧問や被害生徒に対して、「病院では暴行の事実を伏せろ、階段から転んだことにしろ」と口止めを強要した。副顧問は指示に従ったという。生
新型コロナウイルス感染症の予防策を模索する学校現場で、飛沫(ひまつ)のため感染リスクが高いとされる合唱や管楽器の演奏が定番だった音楽の授業が様変わりしている。歌ったり、リコーダーを演奏したりする場所は今や屋外に限定。手拍子によるリズムづくりや、息を吹かなくてよい電子キーボードの演奏が授業に採り入れられ、新たな日常が広がり始めた。(井上 駿) 「緑茶、麦茶、ウーロン茶」「お茶、お茶、まっちゃっちゃ」「おっちゃん、お茶、お茶、ちょ~だい♪」 神戸市須磨区の市立太田中学校の音楽室。マスク姿の音楽教員山下育世さんの声が響く。間隔を空けて並んだ3年生は「チャ」の声に合わせて手をたたきながらリズムを取る。 体を楽器代わりにしたボディーパーカッション。授業の最後は、グループに分かれた生徒それぞれが、異なるリズムを表現してアンサンブルを仕上げる。 「歌えない上に、一つの楽器を共有する場合はこまめな消毒が必
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先日、都内の某名門高校サッカー部の主力の生徒からメッセージをもらいました。 「noteを拝見してご連絡させていただきました。 自分がモヤっと感じていることがとても鮮明に書かれていてお話を聞いてみたいと思いご連絡しました。日本サッカーの課題について聞かせて下さい。そして自分が今置かれている状況を話させて下さい。お時間許せばオンラインでお話聞かせて下さい。」読んでくれたnoteはこちらでした↓ これまでも高校生や大学生からメッセージをもらうことはありましたが、ここまで丁寧に、しかもオンラインで話したいと言ってきた若者はいませんでした。数日後にオンラインで話をしました。 監督にもコーチにも相談できない 話を聞いてみると、その生徒は世代別の代表経験もある子でググると名前も実績も出てくるのですが、中学まではクラブチームでプレーし、環境も悪くなかったけれど、現高校にスカウトされ入部してから違和感を感じ
再調査委員会の報告を受けた遺族代理人の会見に置かれた女子生徒の似顔絵。14歳の誕生日にケーキの火を吹き消す姿という ◆遺族コメント全文 今回の再調査を通じて、娘に対するいじめが少なくとも25件認知され、さらに、その他の被害者に対するいじめも22件、認定されました。学校の中で、いじめが日常的に繰り返され、多くの被害者を生んでいた。それなのに、助けようとする教員はだれもいなかった。学校現場の実態と問題点が明らかになりました。 遺族として、徹底した再調査の結果を高く評価し、これを受け入れたいと思います。自死から約3年以上が経過した中、困難が予想される再調査でしたが、いじめによって自死に追い込まれた経緯と原因が、驚くほど克明に、明らかにされました。 前回の調査では、4件のいじめが認定されただけで、内容もあいまい。事実誤認を含むなど不適切、不明確、不十分な内容でした。再調査は、前回の調査結果と比較に
新型コロナウイルスが、ある小学生の女児に暗い影を落としていた。何があったのか、親子に聞いた。 【グラフ】小学生の子どもがいる保護者と児童のストレス状況 休校が続いていた5月のある夜。宮城県内の40代のシングルマザーは、夕食の準備に忙しかった。小学6年の娘がそばへ寄ってきた。その日、久々の登校日だった。「友達にばれた」と娘。何が? 「髪の毛のこと」 何を言っているのかわからなかった。照明の下に連れて行き、まじまじと見て息をのんだ。娘のつむじの横の毛が全くなくなって、白い地肌が見えていた。大きさは500円玉大。周囲の髪も、途中からちぎれてぼさぼさになっていた。 「どうして」と大声を出しかけて、飲み込んだ。「何があったのか言ってみて」。声を抑えて聞いた。 「3月中旬ごろから、気づくと抜いていた。休校中、家から出られなくて、友達に会えなくて、寂しくて。ここまでになってるとは思わなかったけどね」。娘
今年最初のnoteは僕の仕事について。サッカーの記事ばかりで、サッカーの人だと思われがちですが、中学校の保健体育の教師が僕の本職なのでそれについてまとめてみます。 以前こんなツイートが流れて来ました。 ※掲載については了承を得ています。 こんなにも反響を受けたのは、その背景に読んだ方の受けてきた体育の授業とのギャップがあったからなのでしょう。ただ理不尽に走らされて、怒鳴られて…(申し訳ないけれど今もありますよそういうの。)僕らの頃とあんまり変わってないです。 手前味噌だけれど、保健体育教師としての自分に誇れることがあるとするのなら、この先生と同じようなことを日々当たり前に行っているということです。 1時間の授業でとにかく30人を見て、なんとか一人一人が抱える課題を把握してフィードバックを送るようにしています。1授業の中でできるだけ多くの生徒と関わることを心掛けています。 しかし、50分とい
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